第10回DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会
2024年12月14日・15日 @静岡市中央体育館
2024年12月14日・15日 @静岡市中央体育館
12/14,15に開催された第10回DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会。
第10回目となる今大会は静岡県で開催され、99名がエントリーしました。
ID7はパラリンピック等の公認国際大会では実施されていませんが、日本国内では日本知的障がい者選手権大会(ID大会)が毎年行われ、熱い試合が繰り広げられるクラス。
ID大会は第2回大会より静岡県で開催されており、今年も40名の選手が参加しました。
同じ静岡県での開催となった今大会。男子シングルスID7には実施クラスの中で最多の19人が、女子シングルスID7には11名の選手が参加し、予選リーグ、決勝トーナメントが行われました。
男子は6グループに分かれて予選が行われ、シードを持つ選手がそれぞれ予選を1位通過し、準決勝まで進出。
準決勝は
第1シードの中野林太郎選手 対 第4シードの佐藤健太選手
第2シードの田中和弥選手 対 第3シードの西野朝陽選手
という組み合わせになりました。
中野選手は佐藤選手に21-19, 21-15で、田中選手は西野選手に21-13, 22-20でそれぞれ勝利し、中野選手と田中選手が決勝へと駒を進めました。
日本選手権やID大会で、ID7クラスを牽引している2人が今大会も決勝の舞台で戦い、21-18, 21-18で中野選手が優勝を手にしました。
佐藤健太 選手
西野朝陽 選手
中野林太郎 選手
中野林太郎 選手
田中和弥 選手
女子は3グループに分かれて予選が行われ、6人が決勝トーナメントへと進出しました。
準決勝は第1シードの千葉すず選手 対 第2シードの花澤杏奈選手、内田典子選手 対 平野亜季選手。ID大会と同じ組み合わせとなりました。
ID大会では21-16, 26-24で千葉選手が、21-13, 21-19で内田選手が決勝に進みました。
今大会は21-15, 21-9で千葉選手が花澤選手に、21-8, 21-9で内田選手が平野選手にそれぞれ勝利し、決勝もID大会と同じ千葉選手 対 内田選手というカード。
21-15, 17-21, 21-13で内田選手が優勝を果たしました。
花澤杏奈 選手
平野亜季 選手
内田典子 選手
千葉すず 選手
当連盟で2022年より実施している体験教室。今大会には体験教室に参加した選手たちも参戦。
パリ2024パラリンピック競技大会後から日本選手権前に行われた体験教室(東京、広島)には多くの方が参加してくださいました。
東京の体験教室から参加したSH6小見憩選手は大会初出場ながら4位。
広島での体験教室から参加したSU5安藤悠馬選手は予選敗退となりましたが、優勝した今井大湧選手と予選で対決。貴重な経験となる試合となりました。
安藤選手は、2025年度のパラバドアカデミー選手に内定しました。(2025.1.22発表)
小見憩 選手
安藤悠馬 選手
過去8回(新型コロナウイルスの影響により第7回大会は中止となり強化指定選手選考参考競技会が実施された)行われている日本選手権。
8連覇中の選手は2名、WH2クラスの山崎悠麻選手とSL3クラスの藤原大輔選手。
藤原選手は今大会も出場し決勝まで駒を進めました。決勝の相手は末永敏明選手。
21-7, 21-4の落ち着いた試合運びで、9連覇を果たしました。
参加者数により男女混合で行われたWH1クラス。昨年王者の西村啓汰選手、準優勝の大山廉織選手、パリ2024パラリンピック競技大会出場の長島理選手、多くの強者が集うクラスに、パリ2024パラリンピック競技大会女子シングルスWH1で優勝した里見紗李奈選手、11月に行われたHULIC・DAIHATSU Japan Para Badminton International 2024(Japan国際大会)で3位を獲得した友寄星名選手が参戦。
里見選手は予選を2位で通過し決勝トーナメントへと進みました。準決勝で西村選手に、3位決定戦で長島選手に敗れましたが、男子選手と5試合を戦い抜き、4位入賞。
6試合目は女子シングルスの決勝戦。友寄選手に21-12, 21-14で勝利し、王者の貫禄を魅せました。
男子の決勝は前回大会と同様に西村選手 対 大山選手となりました。
今年度の目標に日本選手権での優勝を挙げていた大山選手。21-10, 21-7で西村選手に勝利し、昨年大会の悔しさを晴らしました。
WH2クラスも男女混合で行われました。
事実上の決勝戦となった梶原大暉選手と松本卓巳選手の試合は、お互いを知ってるが故の攻防。
長いラリーを制した梶原選手は試合後、松本選手との一戦に敬意とお互い楽しく試合ができたと語りました。
友寄星名 選手
里見紗李奈 選手
西村啓汰 選手
大山廉織 選手
松本卓巳 選手
梶原大暉 選手
今大会には5名のパラバドアカデミー選手が参加しました。
男子シングルスSL4クラスには小川航輝選手がエントリー。前回大会は予選敗退という結果でしたが、今大会では予選を1位で通過すると準決勝でも勝利し、決勝へと勝ち上がりました。
決勝の相手は中村海斗選手。前回大会は21-11, 21-10で敗れましたが、今大会では21-13, 22-20と接戦に。中村選手が勝利を手にし、小川選手は準優勝となりました。
WH1友寄選手は準優勝、SL3武田佳乃選手は4位、SL4中村鈴選手は3位、SH6杉本沙弥佳選手は準優勝という結果になりました。
小川選手、杉本選手は今年初めて国際大会に出場。友寄選手、武田選手、中村選手は国際大会で初めてメダルを獲得。それぞれが成長した姿を見せました。
小川選手は2025年度、JPC次世代アスリート育成強化選手・パラバドアカデミー選手に(2025.1.22発表)、パラバドアカデミー1期生の友寄選手は2025年度強化指定選手にそれぞれ内定しました。(2025.1.20発表)
小川航輝 選手
2日目はダブルスが行われました。
男子ダブルスWH1-WH2には3組、そして女子の里見選手・友寄選手ペアの計4組が出場。
梶原選手・西村選手ペアが優勝を果たしました。
男子ダブルスSL3-SL4には7組が出場。
決勝トーナメントに進出した4組の中で唯一、SL3クラス同士で組んでいる広井拓選手、末永選手のペアが息のあったプレーで優勝を手にしました。
男子ダブルスSU5+には5組が出場。
SL3藤原選手・SU5今井選手のペアが悲願の初優勝。
男子ダブルスSH6には2組が出場。
上野智哉選手・佐藤博紀選手ペアが、杉本選手・畠山洋平選手ペアに21-18, 21-16で勝利し、優勝。
男子ダブルスID7には7組が出場。
シングルスで決勝戦を戦った中野選手・田中選手がペアを組み、優勝を果たしました。
女子ダブルスID7には6組が出場。
千葉選手・花澤選手ペアが、内田選手・大塚麻里菜選手ペアに16-21, 21-13, 21-11で逆転し優勝。
梶原大暉 選手・西村啓汰 選手
末永敏明 選手・広井拓 選手
田中和弥 選手・中野林太郎 選手
千葉すず 選手・花澤杏奈 選手
今井大湧 選手・藤原大輔 選手
上野智哉 選手・佐藤博紀 選手
プレゼンターの皆様より、メダルの授与が行われました。
現地で応援してくださった皆様、配信等で応援してくださった皆様、ありがとうございました!
Japan国際大会の写真を使用した選手カードも新たに作成し、今大会もグッズ販売を行いました。
今大会も多くの皆様のお力添えにより、大会を終えることができました。
ご協力くださいました全ての皆様に感謝申し上げます。
今年度もアンチ・ドーピング活動の一環として、JADAのアウトリーチプログラムを開催いたしました。
結果の詳細はこちらからご確認ください。
2024年度の連盟主催大会は全てが無事に終了し、また、来年度の予定も公表されました。
<渋谷オープンパラバドミントン2025>
開催日:2025年6月8日(日)
開催場所:渋谷区スポーツセンター(東京都渋谷区西原1-40-18)
<第7回日本知的障がい者バドミントン選手権大会>
開催日:2025年6月(土)(日)で調整中
開催場所:未定
<Japanパラバドミントン国際大会2025>
開催日:2025年11月5日(水)~9日(日)
開催場所:草薙総合運動場 このはなアリーナ(体育館)(静岡県静岡市駿河区栗原19-1)
<第11回日本障がい者バドミントン選手権大会>
開催日:2025年12月12日(金)~14日(日)
開催場所:長崎県立総合体育館(長崎県長崎市油木町7−1)
情報は随時更新していきますので、連盟HPやSNSよりご確認ください。
ぜひ会場で応援をお願いいたします!