京大情報学同窓会2024年度総会&ワークショップ
「生成AI時代の京大情報学同窓会」

京大情報学同窓会は京都大学情報学研究科のOB・OGからなる同窓会組織です。本会は会員相互の親睦を深める事、会員の社会的活動の助長を図る事。情報分野の発展に寄与する事を目的として、運営されています。2009年より開催した超交流会を基幹的なイベントとして、10年以上個性ある活動を行ってきました。2020年からのコロナ禍により活動停止を余儀なくされ、それ以来、イベントに関しては実質的な活動停止を余儀なくされてきました。運営メンバーの世代が変わる中、また情報学研究科の設置から時間が流れる中で、「京大情報学同窓会」も新たなフェーズへと進む時になりました。

今年度より新たに総会の場所を情報学研究科が例年開催するICTイノベーションの併催と変え、皆がこれからの未来を考える時間を持てればと思います。

本イベント自体の参加登録は不要です。ワークショップは同窓会会員でなくてもどなたでも参加できます。
 本体イベントのICTイノベーション自体の参加登録が必要ですので、こちらよりよろしくお願いします。(第19回ICTイノベーション https://ict-nw.i.kyoto-u.ac.jp/ict-innovation/19th/

講演・パネルディスカッション「生成AI時代の京大情報学同窓会」

生成AI時代の京大発情報人材の前には何が広がっているのだろう? またそこにおいて京大情報学同窓会が果たせる役割、また活用できる機能は何であろうか? 卒業生、教員、同窓会役員、起業家、キャピタリストの視点から議論を行う。


パネリスト

粟野皓光
(情報学OB・准教授)

京都大学大学院情報学研究科准教授。2016年3月京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了。2016年4月から12月まで日立製作所研究開発グループに所属、2017年1月から2018年12月まで東京大学大規模集積システム設計教育研究センター助教、2019年1月から2020年9月まで大阪大学大学院情報科学研究科准教授、2020年10月より現職。博士(情報学)。主として集積回路を中心に、その応用としてのロボティクスの研究に従事。

井口尊仁*
(連続起業家)

立命館大学文学部哲学科卒業。黎明期のインターネットに魅了され、1999年に株式会社デジタオを創業し、ブログ出版事業を成功に導く。その後、現実世界のソーシャル化を目指して、2008年に頓智ドット株式会社を創業。世界初のiOS向け拡張現実アプリ「セカイカメラ」をサンフランシスコにて発表し、同アプリは世界中で400万ダウンロードを突破し、ARの先駆的プロジェクトとして注目を集める。
2012年には、人と人を瞬間的に結びつける拡張現実ウェアラブルデバイス「Telepathy One」を開発。その後、北米でテレパシー社を創業して、大型資金調達に成功。テレパシー社を売却後は、シリコンバレーで Audio Metaverse, Inc. を創業して、音声を通じ人と人を直接つなぐオーディオソーシャルアプリ「Dabel」を開発、グローバルに展開する(ユーザー数 10万人超)。
2024年には、一般社団法人Tomorrow Never Knows(未来計算研究開発基盤)を創設。現在は、その未来計算技術を用いて、人の将来行動を柔軟性高くプログラム可能にする次世代システム「Timespace」を開発中。AI技術を基盤にした社会課題解決を志し、未来社会に向けた新技術実装に挑戦し続けている。

牧野 成将
(ベンチャーキャピタリスト)

株式会社Monozukuri Ventures 代表取締役。FVCやSunBridgeで日米スタートアップへの投資、更には京都市や大阪市と連携してアクセラレーションプログラムや起業家教育等の立ち上げを通じてスタートアップのエコシステム構築を行う。2015年、京都試作ネットと連携してスタートアップの試作支援を行うベンチャーキャピタルDarma Tech Labs(現Monozukuri Ventures)を創業。2017年7月にスタートアップの試作と投資を行う国内初のファンド「MBC Shisakuファンド(20億円強)」を設立して日米のスタートアップに投資を行う。2019年2月に関西財界セミナー「特別賞」受賞。2005年神戸大学大学院卒業。

後藤祐汰(情報学OB・株式会社エムニ取締役)

2022年 京都大学工学部情報学科数理工学コース 修了

2024年 京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻 修了

大学院修士2年時に京都大学の同期と4人で株式会社エムニを創業。設立1年でメンバー数80名まで急拡大させる。会社では主に大手製造業のクライアントを中心にAIソリューションの提供に従事している。

片山大
(情報学OB・同窓会会長)

片山大 株式会社坂ノ途中 ソフトウェアエンジニア。2010年未踏ユースにてソーシャルレンディングシステムの開発に取り組む。2011年社会情報学専攻修了後、株式会社NTTデータに入社し、共同利用型ネットバンキングシステムの開発などに従事、2015年坂ノ途中に参加し、環境負荷の小さい農業に取り組む生産者向けのバリューチェーンの構築、システム開発、生産者と八百屋のコミュニティ運営に取り組んでいる。2019年より情報学同窓会会長 福井県出身滋賀県在住

谷口忠大
(教授・同窓会理事)

2024年4月より京都大学大学院情報学研究科教授.2006年京都大学工学研究科博士課程修了.博士(工学・京都大学).2005年より日本学術振興会特別研究員(DC2),2006年より同(PD).2008年より立命館大学情報理工学部助教,2010年より同准教授.2015年より2016年までImperial College London客員准教授.2017年より立命館大学情報理工学部教授,また,パナソニック客員総括主幹技師としてAI研究開発に携わる.2024年より現職.専門は人工知能,創発システム,認知発達ロボティクス,コミュニケーション場のメカニズムデザイン.計測自動制御学会学術奨励賞,システム制御情報学会学会賞奨励賞,論文賞,砂原賞など受賞.主著に「心を知るための人工知能: 認知科学としての記号創発ロボティクス」共立出版,「僕とアリスの夏物語」岩波書店,「賀茂川コミュニケーション塾」世界思想社,「コミュニケーションするロボットは創れるか」NTT出版,「ビブリオバトル」文藝春秋,「記号創発ロボティクス」講談社,「イラストで学ぶ人工知能概論」講談社など.一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事.日本ロボット学会,計測自動制御学会,日本認知科学会,日本人工知能学会,IEEEなどの会員.