20200827-研究交流会のお知らせ

関東支部研究交流会を以下のように8月27日(木)に予定しています。今回も2先生に興味深い内容でご講演をお願いしました。

今回はZoomでの開催ということで、移動の時間も必要ありませんので、ぜひ日程を確保していただけましたら幸いです。


== 関東支部主催:「研究交流会」第2回のお知らせ ==


支部長 熊谷 敏


関東支部では、他大学の研究者や学生、企業実務者との交流などを通じて、研究の方向性や新しいアイデアを発掘することをねらいとして、「研究交流会」を年に数回程度ずつ行っております。

「研究交流会」は研究の萌芽的な部分も重視して、より活発な議論のために「未完成な研究」や「壁に突き当たっている研究」などもご発表いただける交流会となります。また、トラディショナルな経営工学に限らず、事例研究や問題提起、周辺分野からの研究発表なども取り入れていくこととしております。

その研究交流会第2回を以下のように開催いたします。ご多忙の折とは存じますが、ぜひご参加いただけますようよろしくお願いいたします。


日時:令和2年8月27日(木)15:00-17:00

場所:今回はZoomでの開催です。

ZoomのURLなど詳細は8月にご案内します。

15:00-16:00

講師:松井 正之氏 (神奈川大学 客員教授)

演題:ペアマップ系企業体縮図例とそのAI行列法化の提案について

要旨:我々の企業、人工体の形(カタチ)がコロナ下で今問われている。その中で、人工体の小宇宙は、モノ、ヒト、カネと情報の、いわゆる3M&Iからなる縮図であり、その縮図(3Dから2Dへの)ペアマップ類(1983年創案)と考えられている。このペアマップの様式(コンパス)は、生産企業体だけでなく、自然界の物理体、経済体等にも得られ、より一層の検証、実証が期待されているので、当講演の切り口として取り上げる。次に、我々はこれまで自然対人工体のこの縮図に、マトリックスアプローチでの有用性を見出してきている。このアプローチは、AI(人工知能)とは異なるホワイトボックス化であり、その代表が起承転結BG系の松井の方程式タイプである。最後に、ビッグデータ、知識社会時代におけるアプローチとしても興味ある、人工知能(AI)とこのペア行列法との融合を考え、ある統合法とその利用可能性の検討結果をもとにAI行列法化を提起している。


16:00-17:00

講師:高橋 奈津美氏 (防衛大学校 講師)

演題:遺伝的アルゴリズムによる信頼度を考慮した2目的ネットワーク最適化

要旨:電力供給システムや,通信ルーティング探索システムといった我々の社会基盤を支えるシステムはネットワーク構造を有するものが多く,これらのネットワークには高い信頼性が求められる.また,ネットワークの構築や保守の際にはコストもかかることが考えられる.本研究では全点間信頼度とコストを考慮した2目的ネットワーク設計問題に注目する.信頼度とコストの2つの評価尺度は,一般的にトレードオフの関係であるため,ネットワークの評価にはパレート解の算出が必要となる.しかし,ネットワークの信頼度評価は難しく,多目的ネットワークにおいてはより一層計算が困難となる.そこで2目的ネットワーク設計問題に対して,リーズナブルな時間で最適解の探索を行うため,遺伝的アルゴリズム(GA)を適用した方法を提案する.GAにおける選択・交叉の過程において,パレート解の分布性質を反映したアルゴリズムを提案し,数値実験によりその精度を評価する.


ご参加は会員、非会員にかかわらずご自由ですので奮ってご出席ください。