2019年に開催しご好評をいただきました劇団サファリ・Pとのコラボ読書会を6年ぶりにさせていただくことになりましたのでご案内させていただきます。
6月より始まるサファリ・P『悪童日記』の京都・愛知・東京でのツアー公演に合わせて、「舞台と小説ーーふたつの『悪童日記』をよんで・みる」と題した特別読書会をロームシアター京都(京都会館)で開催します。
アゴタ・クリストフの小説『悪童日記』と、それからインスピレーションを得てつくられたサファリ・Pの舞台『悪童日記』を「よんで、みて」、あの作品の際立った「手触り」や、小説と舞台という二つの表現形式についてなどを、参加される皆さんとお話しできたらと考えています。
アゴタ・クリストフの『悪童日記』は、その独特の文体でよく知られており、「はじめての海外文学」としてもとてもオススメです。一度読んだことがあるという方も是非「再読」してみてください。初めて読んだ時とは読者も、それを取り巻く世界もずいぶんと変わってしまったので、作品もかなり違った印象や感想をきっと与えてくれると思います。
今回は読書会の前後に上演される舞台『悪童日記』の鑑賞チケット付きの読書会となっていますので、舞台と小説という異なる表現形式を共にお楽しみいただけたらと考えています。
下記の通り、6月7日(土)のチケットを選択していただければ、観劇後にそのまま読書会へ参加することができます。
参加申込者が多数となることが予想されますので、お早めにお申し込みいただくようお願いします。
たくさんの方のご参加をお待ちしています!
原作:アゴタ・クリストフ『悪童日記』(堀茂樹訳、ハヤカワepi文庫)
脚本・演出:山口茜
出演:芦谷康介、佐々木ヤス子、達矢(以上 サファリ・P)、辻本 佳、森裕子(Monochrome Circus)
プロフィール
山口茜(上演台本・演出)
劇作家、演出家。合同会社stamp代表社員。2003年、第10回OMS戯曲賞大賞を受賞。2007年、若手演出家コンクール2006最優秀賞を受賞。2007年から2009年までの2年間、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてヘルシンキ(フィンランド)に滞在。帰国後、活動を再開する。2012年文化庁芸術祭新人賞を受賞。2013年、龍谷奨励賞を受賞。2015年、利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト(2015年度〜2017年度)、セゾン文化財団シニアフェロー(2016年度〜2018年度)、龍谷大学非常勤講師(2010年〜)、メニコン シアターAoi芸術監督(2023年〜)。
サファリ・P
2015年7月、利賀演劇人コンクール2015にて『財産没収』(作:テネシー・ウィリアムズ)を上演。優秀演出家賞一席を受賞。メンバーは芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子、池辺茜、森永恭代、山口茜の6名(2025年3月現在)。パフォーマー(俳優・ダンサー)・技術スタッフ(照明・音響)・演出部(演出家・ドラマトゥルク)からなる劇団。
これまでは、主に既成戯曲・小説から作品を立ち上げてきた。物語に底流する作者の生い立ち、時代背景などを重視してテキストを紐解き、その中から選び抜いた最小限のテキストを抽出。パフォーマーに俳優とダンサーが混在していることを活かし、身体と最小限の舞台美術、最小限のテキストのみを使用し、文字だけで立ち上がっていた原作世界の、意外な、しかし間違いなくそこにある要素を立ち上げることを得意とする。
2019年6月、FEMART Festival 7thに招待され、ODA Theatre(コソボ共和国プリシュティナ)にて『悪童日記』を上演。2019年10月、瀬戸内国際芸術祭秋会期にて『悪童日記』を上演。
【課題本】
アゴタ・クリストフ『悪童日記』 (ハヤカワepi文庫)
【読書会開催日時】
2025年6月7日(土)14:45〜15:45頃までの予定
【場所】
ロームシアター京都(京都会館)パークプラザ3階共通ロビー
【チケット代】
4500円(読書会(感想会)は無料となっています。)
下記申し込みフォームでお申し込みしていただいた方は、こちらでチケットを取り置きしておきますので、当日会場受付でチケット代をお支払いしていただく形となります。(すでに自分でチケットをご購入済の方は下のフォームで「すでに自分で購入している」を選んでください。)
【鑑賞チケットについて】
ご都合の良い日程を以下よりお選びいただけます。
6月6日(金)19:00開演
6月7日(土)13:00開演(終了後に読書会・感想会あり)
6月8日(日)13:00開演(託児あり)
会場:ロームシアター京都ノースホール
【申し込み方法】
一番下の申込フォームよりお願いします。
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、合同会社stamp
協力:京都市民読書会