by アナーキー矢作 ライター
by アナーキー矢作 ライター
傭兵チームをマネジメントし、ターンベースのマップを攻略せよ!
2023年に発売予定のターンベースのストラテジーゲーム『Jagged Alliance 3』。東京ゲームショウ2022でプレイアブル出展は叶わなかったが、来日していたTHQ Nordic エグゼクティブプロデューサーのMichael Paeck氏からプレゼンテーションを受けることができたので、紹介する。
Jagged Alliance 3は、傭兵を率いて様々なミッションに挑むターンベースストラテジー『Jagged Alliance』シリーズの最新作。前作である『2』の発売は1999年と、ナンバリングタイトルとしては実に23年の時を経て発表された。これまでも他のパブリッシャーから様々な開発元により制作が試みられたが、いずれも日の目を見ることはなかった。そんな中で権利がTHQ Nordicに渡り、Haemimont Gamesの手により『3』を名乗るに値するものができたとのことだ。
シリーズとしての根幹は、紛争地域における現代戦を描き、個性豊かな傭兵たちでチームを組んでマネジメントし、ターンベースの戦術マップを攻略すること。ミッションをクリアすることで資金を獲得し、その資金でまた傭兵を雇って次のミッションに挑んでいく。
本作でもまず、様々な技能や背景を持った傭兵に資金を支払って雇い、チームを組むことになる。傭兵は40人ほど用意され、組み合わせによっては「アイツとは仲が悪いからこの金額では一緒に働きたくない、報酬を上げろ」といった要求が出てくることもあり、それらの交渉も必要になるのもシリーズ同様だ。
戦術マップでは、自由に移動して探索をし、敵が出現した段階でターン制となる。戦闘中は、移動や待機ひとつ取っても「前傾姿勢」「匍匐前進」など体勢からして指定できる模様。
攻撃の際には、相手の頭、体、手、足などどこを狙うかを指定する。距離や狙った部位、体勢などで命中率は変化するが、その命中率はインジケーターとして表示されない。これは開発チームが何度もテストプレイをした結果、表示されないほうが没入感があったとのこと。対象との距離は表示されるので、この距離、この位置、この傭兵の能力ならば……と予想して判断するのは面白そうだ。
戦闘で起きることは広くシミュレートされており、ほぼ全ての物が破壊可能となっている。まずは射撃で壁に穴を開けて射線を通し、それを利用して別の傭兵が狙撃する、といった戦術もとれるようだ。さらに戦闘中に射撃が外れればそれは流れ弾となって、付近の人物に当たってしまう、というシーンも確認できた。
探索するパートでは、第三者との会話なども発生。その時編成している傭兵によって受け答えも変わってくるようで、戦闘だけでなく交渉事の得意な傭兵も重宝するかもしれない。
他にも、銃のカスタマイズや、その3Dモデルを閲覧する機能などが確認できた。サプレッサーやスコープ、拡張マガジンなど、ミッション内容や傭兵の役割に応じてかなり細かい設定ができるようだ。
クリエイターインタビュー
「ターンベースに馴染みがある日本で多くの方に遊んでほしい」
ここで、Michael Paeck氏にいくつかインタビューすることができたので、紹介していこう。
▲画面を指さしながら、身振り手振りで解説してくれたMichael Paeck氏
――個性的な傭兵たちのマネジメント、ターン制の奥深いタクティカルなど、シリーズの魅力を見事に踏襲していますね。逆に、今作ならではの要素や特徴は用意していますか?
Michael:まずはグラフィックですね。前回は23年前のゲームですから、これはかなり良くなっていると思います(笑)。ゲームの内容ですが、これは過去作の段階でほとんど完璧な出来だと思っているので、なかなか新しい要素を取り入れるのは難しかった。なので細かいところを改善することに注力しています。たとえばインターフェイスの操作感や、多くのシミュレーションを行っていることなどですね。もちろんストーリーは完全に新規のものになっていますし、新たな傭兵たちも用意しています。
――今作から『Jagged Alliance』を知ったプレイヤーには、どのような点をアピールしたいですか?
Michael:操作感の良さ、アクセスの良さですね。『Jagged Alliance』は非常に複雑なゲームです。しかし、そこが面白いところでもあります。なのでそれは維持しつつ、その複雑な要素に快適にアクセスできることを重視しています。またシステムの他ストーリーや傭兵たちの背景など、ゲームに入り込んでもらえる要素を取り込んでいますので、そこを楽しんで頂ければと思います。
――日本では『Jagged Alliance』のコミュニティはまだ小さいですが、それを広げるための用意はありますか?
Michael:いくつかキャンペーンを用意しているのですが、まだ企画段階です。少なくとも実際にプレイしてもらえる機会は作りたいと思っているので、もう少しお待ち下さい。
――実際にプレイできるときが楽しみです。最後に、日本のファンへ向けてメッセージをお願いします。
Michael:日本はターンベースのゲームというものに長い歴史を持っていると認識しています。なので日本の皆さんに我々のターンベース・コンバットゲームをお見せするのがとても楽しみです。定番だけど新しい、このゲームをきっと楽しんでもらえると思います。コミュニティも、北米やヨーロッパに負けないくらいの大きさに育てていきたいですね。
▲当初はプレイアブルを用意していただく……とのことだったが間に合わず。事前に用意していただいた映像で解説してもらった