真壁高校訪問
2024.1.13 茨城県立真壁高等学校稲荷原農場見学が行われました。
真壁高校は普通科、食品化学科、農業・環境緑地科の3学科からなる農業高校です。私の母校でもあり、特に本校から少し離れたところにある稲荷原農場は、農業実習を通して、三年間友人や恩師と苦楽を共にした思い出の場所でもあります。
今回この稲荷原農場見学を企画した目的は、専門高校の特性を知ってもらいたいという思いがあったからです。農業高校や工業高校のような専門性に特化した学校について知っているといないでは、私たちが教師になったときに大きな差となります。今回の見学を通して、専門高校の特徴を学び、将来に活かせる機会を設けたいと考え、この企画を考案いたしました。
当日、水戸から車で一時間かけ桜川市真壁町へ。さっそく農場へ入ると、馬術部が活動していました。大きな馬を見事に操る高校生に、学生は感激していました。学校に馬がいるというのは珍しく、真壁高校ならでは。部員たちは自ら馬の世話をし、命の大切さをも学んでいます。
農場に到着し、加工室に案内されました。加工室とは、農場で収穫された農作物を食品などに加工する施設です。これも農業高校ならでは!
高校生による農場の説明を受けると、GLOBAL G.A.P.という難しい言葉が出てきました。GLOBAL G.A.P.とは、農業生産者が安全で、持続的な農業経営を実践するための国際基準の認証です。茨城県内の農業高校で、この認証を取得しているのは真壁高校だけだそうです。非常に厳しく、難しい認証を、高校生たちが協力しながら取得を目指してきました。まさしくこの農場は世界基準満たした農場であり、ここで学ぶ生徒たちは非常に貴重な経験をしていました!
さっそく、高校生たちが農場案内をしてくれました。広大に広がる田畑や放牧場を目の当たりにし、体の小さい馬の種類であるミニチュアホースを、みんなで取り囲んでかわいがったりして、学生たちは「本当に学校なの?」と疑問に思うほどでした。真壁高校は国内の高校でも珍しく、石材加工が学べるコースがあります。石材加工施設を見学し、生徒たちが作った精密に彫られた石像を見て、学生一同感嘆していました。この技術を教える先生方にも脱帽です。生徒たちが栽培しているイチゴハウスでいちご狩りをし、最後に高校生に作り方を教わりながらすいとん作りを行い、高校生との交流を深めました。
農業高校の魅力は、その経験値の多さです。ここで経験できることは他の普通高校では決して体験できないことです。彼らはこの農場でたくさんの刺激を受け、様々な変化に柔軟に対応する能力を培えることが分かりました。私たちもまた、たくさんのことに目を向け、様々なものを体験し、学び続けていかなければいけないと実感いたしました。
今回、このような機会を引き受けてくださった真壁高等学校様、誠にありがとうございました。
H.S.