髙木先生の講演会
2023.9.21 高木展郎先生の講演会を開催しました
9月21日、三期にわたり学習指導要領の改訂に委員として携わり、今日における日本の学校教育の指針に大きく寄与されている横浜国立大学名誉教授の髙木展郎先生より「学習指導要領における学習評価の在り方」ついてご講演を賜りました。私は本講演会における企画運営等全体のチーフを務めさせていただきました。講演会の企画運営等にスタッフの一員として携わったことはありましたが、自分がチーフとして講演会に携わらせていただくのは今回が初めてでした。講師の方との日程調整及び講演会のテーマ決めの連絡のやり取り、講演会のチラシ作り、会場設営の配置図作り、スタッフの役割分担、講演会の全体進行表作り、状況に応じた臨機応変さなど、初めての経験が多く正直なところ不安や焦りを感じていました。しかしこのような様々な経験を通して多くの学びを得ただけではなく、自分の弱さや未熟さと正面から向き合うことができ、自分を成長させるための糧となることばかりでした。当日、髙木先生の講演を拝聴し、マイナスをプラスとして捉え子どもが有する個性を活かし資質・能力を育成することが延いては子どもの自尊感情を育むことへ繋がること、子どもの柔軟性に富んだ考えを引き出すために教師ができることは心から安心できる教室づくりと信頼して待つこと、深い学びとは「なるほど」と腑に落ち、本質を理解し納得することであり一過性のものではなく今後の生きる力に繋がるものであるということなど、子ども主語の教育において必要不可欠なことを大いに学ばせていただくことができました。さらに、講演を通して今後教師に求められる力には大きく「広い視点で捉える力」と「臨機応変に対応する力」の2つが挙げられると、私は考えました。私は教育学部に所属しているため学習指導案を作成する機会が多々あります。その際、子どもたちからどのような意見・考えが出てくるかを想定して作成していました。しかし、それでは単なる教示側から子供へ答えを誘導するための台本でしかなく、全く子ども主語の授業ではないと反省しました。今後は子どもたちにどんな躓きや分からなさが生じるか、生じたとき教室全体で考えるために教師はどのような姿勢で聞き、待つべきかなど視点を変えた広い視野を持てるようにしていきたいと思います。また、「授業は生き物」であるため常に起こり得る様々な場面を想定し、状況に応じた臨機応変な対応力が必要となります。このような場面を予想し対応策を考え、瞬時に対応するという日々の積み重ねが教師一人一人のリスクマネジメント力を高めることにも繋がるのではないかと考えました。長くなりましたが、この経験を通して得たことを学びで終わらせるのではなく、実践力へと繋げられるように精進していきたいと思います。最後に講演会を無事開催することができたのは偏に髙木先生をはじめ、茨城大学全学教職センター長昌子先生、コロンブスの卵の会顧問ボス及びメンバーのご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。
NT