研修旅行~2日目~
2023.9.13 研修旅行2日目です!
ベネッセ本社を訪問しました。最初に資料館やエントランスを見学させていただきました。建物内には芸術作品が多く展示されており、それには豊かな思考を生み出す目的があるということで、社内環境が非常に整理されていると感じました。その後、社員の方とお話しさせていただきました。模試を作成する中で、素材の選び方や問題の形式にどのような工夫がなされているかを知ることができました。模試には結果が数値で出ること、多くの生徒が受験することから客観性を有するものです。しかしながら、どこまでの知識が定着していてどこからの知識が理解できていないかを具体的に示すことができるのは、生徒とじかに接する教員にしかできないことだと知り、一人一人に合わせた指導を行っていく必要があると思いました。そのために、知識を増やすのはもちろん、様々な経験を増やすことで、視野を広げたいです。
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姫路城、別名白鷺城の天守閣に行ってきました。その名の通り真っ白な外見に魅了されました。姫路城には敵から責められにくい地形や構造がいたるところにありました。また、城の構造には当時の技術や材料でどのように建てられたのか、どんな理由や観点から作られ利用されたのか疑問が多く残りました。私は高校時代日本史を一切学習していないのもあり、詳しいことは何もわかりませんが実際に行ってみると興味を引くものは多々ありました。先人の思想は今の時代にない奇想天外なものも多くあると思うので観光地となるようなお城だけでもその歴史や共通点について知っておくことで修学旅行の引率時や時代の流れに対応したり、新しいことに挑戦したりすることの大切さを教える良い教材になると思いました。Benesseの社名にはラテン語でBene=よく、esse=生きるという単語の組合せで「よく生きてほしい」という願いが込められてつけられたそうです。社内は柱や天井が無いふき向け構造が多く、社員同士で何をしているのか共有しやすいようになっていることを知りました。また、天然光を取り入れることで精神を穏やかに保ちながらエコの役割も担っていることが分かりました。ベネッセ社員の方々とセッションをさせていただきました。私は教師になりたいとは思いながらも安全な環境で幸せに過ごしてきた無知な自分が教師になっても何も伝えることができないのではないかという不安のせいで決めかねていることを話させていただきました。そこで、民間企業と教職の差は直接子供に接するかどうかであり、将来教育分野の職を目指す人はどの範囲の子供のサポートをしていきたいかを考えることで自然と決まってくると伺いました。また、不安から何かに挑戦しないことはもったいないことであり、自分が何をしたいか、何に楽しさを感じるのか、何にやりがいを見出せるのか、そのような感情の方が大切にするべきであると教わりました。加えて、年齢を重ねるにつれて失敗することへの恐怖が高まるので若いうちにたくさん失敗して次に繋げる経験を積んでいくことが後々の生活の中で生きるとお聞きしました。ボスもよく学生に対して失敗を経験させたいとおっしゃいます。失敗をそのままにせずに次への挑戦に変えていく体験をすることで失敗が悪いことだと思わなくなることを実感させたい思惑が含まれているのではないかと思います。教材についてはこの世界で唯一と言っていいほど値段によって売り上げが変動しない商売であることを知りました。より良い教材ほど多くの教師に手に取って貰いやすいのです。進研模試は約1年前からその時期の子供の傾向や求められる力の変化を予測し、正答率の分布を意識しながら作られています。実際に教師の方に考えた問題を送り意見を聞いたり、模範解答を実際に書いてみたりすることにより1つの問題に対して様々な観点から見ないと解けない問題の作成や解答用紙の大きさ、回答のポイントなどを思考していきます。これは最先端の傾向や多くの生徒にとって理解のしにくい部分を示してくれます。これを教師が利用しない手はないと感じました。生徒に向けての教材ではありますが同時に教師の方に知っておいてほしい情報を提供してくれるものであると思います。また、模試返却時のアドバイスも生徒一人一人の傾向を知る良い情報源となっていますので教師も生徒に渡す前に目を通しておくことが推奨されています。しかし、完璧な教材ができたとしてもそれを活用して子供に教えるのは教師であり教師のレベルによって教材の活かされ方が変わります。だからこそ、教師はたとえ理想像だとしても一人一人の子供の学力に合わせた教材と学習意欲の向上方法を見つけることを怠ってはいけないと思いました。また、教師は幅の広い知識を身に付けておく必要があると思いますがその中でも様々な分野の専門家と人脈を作っておくことでより生徒を支える教育が可能になると感じました。民間企業であろうと教師であろうとどちらが立場や考え方が偉い、大変ということではなく、お互いに「子供の将来を照らしていきたいという志」をもつ仲間であり支え合う存在であると感じました。どちらかが今の教育に満足した時点で教育のレベルは一気に下がると思います。理想論は不可能なことではないと考えています。それを実現するために新しい挑戦を重ねていくことが教育に携わる、未来を担う子供を育成するための求められることなのではないかと思います。
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