頭痛外来・頭痛診療について
当院では頭痛診療に力を入れています。頭痛の経験は多くの人にあるとおもいますが、頭痛で生活に支障が出てしまい、学業不振・退職などしてしまうことが社会問題になっています。
これまでに当院は糸魚川市と協力して痛み止めの飲み過ぎによる頭痛(薬剤の使用過多による頭痛、薬物乱用頭痛)の国内初有病率調査や学校・職場・メディアを通じた啓発運動・専門雑誌での啓発活動など行ってまいりました。また、漢方薬と西洋薬、最新のCGRP関連製剤も用いたハイブリッド治療で多くの患者さんの生活を改善してまいりました。
特に、2021年に頭痛ガイドラインの改訂、新しい予防薬であるCGRP関連製剤の登場(商品名エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ)、2022年に新しい急性期治療薬(商品名レイボー)の登場により、頭痛はほぼコントロールができる病気となりました。今まで頭痛治療でうまくいかなかった方も、新しい治療薬の登場によりコントロールができるようになる可能性があります。
ぜひ、月に2回以上片頭痛(生活に支障)のある方、月に10日以上痛み止めを飲んでいる方、頭痛を起こしたくない大事な予定のある方は一度糸魚川総合病院脳神経外科頭痛外来を受診なさってください。北陸新幹線の停車駅でもあり関東や北陸地方からのアクセスも良好です。上越や富山から通われている方もいらっしゃいます。
特に月に15日以上頭痛が有る方、月に10日以上痛み止めを飲んでいる方は受診を強くおすすめします。適切な治療を怠ると、薬剤の使用過多による頭痛や慢性片頭痛になり、頭痛が治りづらくなることがあるからです。
頭痛の大まかな治療の流れ
大きい図はページ最下部にあります
頭痛の治療は以下の3つの組み合わせです。
1.痛いときに飲む 急性期治療薬
(漢方薬、痛み止め、トリプタン、レイボー)
2,痛くならないようにする予防治療
(漢方薬、降圧薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、CGRP関連製剤の注射)
3.頭痛ダイアリーによる記録
もしも
月に2回以上片頭痛(生活に支障)があったり
月に10日以上痛み止めを飲んでいる方は
受診を検討なさってください。
頭痛の分類について
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛、痛み止めの飲み過ぎによる頭痛)について
当院で使用している資料
救急外来に頭痛で来られた方向け 頭痛外来受診パンフレット
地域での取組みに関する資料
他に調査で用いたグーグルフォームのアンケートなども研究や診療目的に共有可能です。頭痛外来担当 勝木将人までご連絡ください。