計測研に興味がある皆様へ
Thank you for your interest for joining our lab
私達の研究室で取り組んでいること
計測システム研究室では、食と農業、ならびに人の健康・安全に貢献するための新しい計測技術の開発に取り組んでいます。
計測は、工学や科学の基礎となる技術です。近年ではIoT・AI・ロボット技術を活用することで、植物や人・モノの様々な状態を、表面から内面へ、より多元的に、より高精度に、より小型・低コストに計測できる可能性が広がっています。私たちの研究室では、計測デバイスの設計・試作から、フィールドでのデータ収集・分析/学習・評価までのプロセスを一気通貫で行うことで、独自のデータセットや新しい計測技術を提案します。また、計測結果から対象の状態を予測・診断し、より望ましい状態へと制御する方法を考えることも重要です。計測の原理・モデルを考えることから対象への作用を含めた「計測システム」の研究開発を通して、農業生産の効率化、あるいは人の健康・安全への貢献を目指します。
私達の研究室では以下のような方を歓迎します;
機械工学のスキルを基盤として、電気電子・情報のスキルも身につけたい人
食や農業、環境の計測・制御、人の行動支援の分野に関心を持っている人
産学連携や地域・行政単位での研究プロジェクトに関心のある方、社会実装に関心のある方
研究では、まだ誰も知らないこと、わからないことを自らの手で作って試し、調べる、といった活動を行います。その過程では、必要な実験装置やジグ、回路、プログラムを自作したり、仮説を立てて実験の手順や段取りをデザインしたり、実験データを理論的または統計的に分析しまとめる、という作業を行います。もちろん先生や先輩とも相談・議論しながら、どのように取り組めば良いか、その方針や方法を一緒に模索しながら、進めます。
自らのアイディアを形にする、まだ誰もみたことのないことや知らないことを自分の手で少しずつ明らかにしていくプロセスは、当然苦労も多くあります。しかしその分だけ、これまでの講義や学生実験だけでは得られない大きな達成感を得るとともに、あなたの知的好奇心を満たしてくれるものと思います。
一緒に、社会に役立つ新しい計測技術を創り出しましょう。
研究室での活動を通じて身につけて頂きたいこと
機械工学に関する教養を基礎として社会で活躍するためのスキルを身につけます。
① 個人のチカラを伸ばす系
・プログラミング関連(Python, Google colaboratry, MATLAB)
・IoT関連(センサ、ラズパイ、Jetsonなど)
・AI(機械学習:ランダムフォレストなど、画像解析:ディープラーニングなど)
② 社会的なチカラを伸ばす系 ※コミュニケーション能力が重要です
・国家プロジェクトや共同研究への参画
・国際共同研究(オランダ、マレーシア)への参画
・国際・国内学会の企画運営のサポート
③ 社会にイノベーションを起こす系
・起業、大学発ベンチャー立ち上げ(例:PLANT DATA)
・海外での起業(例:PLANT DATA HOLLAND)
・スタートアップ系人材との交流
私達が新しく提案すること
研究室では、課題と仮説の吟味、ハードウェア/ソフトウェアの設計・試作・実装、フィールドでの計測実験、観測データの解析と考察、といった一連の活動を行います。
研究の進捗や今後の方針を話し合うため、週1回程度のペースで個別に打ち合わせを行います。またプレゼンスキルの向上をねらいとして、研究室全体で年3回程度の成果報告会の機会を設けています。関連研究の動向調査を行うために、研究グループ単位での輪読会や、有志での勉強会(機械学習や画像処理、信号処理関連)を行なっています。
新しい計測デバイスやアルゴリズムを考案して、性能や効果を定量的に評価できたら、その成果を国際学会(年0-1回程度)や国内学会(年1-2回程度)で発表を行います。学術的または産業的な意義の高い成果については、特許出願や学術論文への投稿にチャレンジすることもあります。
OB・OGの主な進路
(2021年度以降の進路を抜粋)
パナソニックエナジー(株)、ファナック(株)、東京エレクトロン(株)、アイシン・ソフトウェア(株)、三菱電機(株)、凸版印刷(株)、(株)フジシール、(株)イシダ、任天堂(株)、日本電産(株)、オンダ国際特許事務所、など