指導者

天野 正之(あまの・まさゆき)

元警視庁合気道師範

昭和22年7月19日、岡山県上房郡北房町(現真庭市)にある寺の四男として生れる。自然豊かな田舎で育ち、中学では野球部、高校ではレスリング部に所属して身体を鍛える。

昭和41年、上京して警視庁警察官となる。昭和46年、当時代々木にあった合気道養神館へ派遣され、全盛期の塩田剛三先生から2年間、内弟子として厳しい指導を受ける。修了時には当時最短で四段を允可され、更に上級指導者資格を取得する。

帰庁後は警察署で実戦護身術の指導を行い、警察学校では新人女性警察官の合気道指導にあたる。その間、当時警視庁合気道師範であった故井上強一先生から公私にわたり合気道技術や指導者としての心構え等の指導を受ける。

合気道の源流である大東流には以前から興味を抱いていたが、平成8年「合気の達人」岡本正剛先生の存在を知り、茗荷谷の岡本道場の門を叩く。そこで先生が次々と繰り出す秘伝の技を目の当たりにし、摩訶不思議な「合気」の存在を知る。

大東流が変幻自在かつ極めて実戦的な技であることから現場に活かせると確信し、以後20年間、茗荷谷道場で稽古に励む。試行錯誤をくり返し、平成27年、先生が他界される数年前に、やっと「合気」の感覚を身体で掴む。

平成20年、警視庁を退職、地元川越で一般向けに合気道を教え始める。平成28年9月、大東流合気柔術維心館を設立し、大東流の発展と普及に努めている。

資格:合気道養神館七段允可 平成13年 12月 吉日合気道養神館師範認可 平成13年 12月 吉日大東流合気柔術 五段 平成25年  1月 吉日居合道三段 (全剣連) 平成11年  9月 23日