洛風林とのお付き合いをはじめて二十数年が経ちました
出逢った当初と変わらぬ期待感と、感動とワクワク感に満ち溢れる洛風林の作品。
この作品を通じて、どれだけ多くの方に幸せを運ばれているかと想像するだけで呉服屋を継いで良かったと感じます
お着物初心の方から長年のファンの方まで温かく包み込む優しさ。
時代を超えて愛される洛風林の神髄がようやく少しわかってきたように思います
以下は、オンラインショップ開設当初の投稿記事です。
大阪での修業時代、
呉服の「呉」が少しだけ分かり始めたのは修業生三年目の頃です。
その当時から他の西陣の機屋とは確実に頭一つ二つは抜きん出ていた色彩感覚。
それであって締める方を想って作られた軽くて身に添う優しさ。
修業生の私が見ても憧れの存在だった洛風林の帯。
もちろん、その数点の帯は先輩販売員が顧客さんへお勧めし、すぐさまお嫁に行くという。
私が手にしても販売することは有りませんでした。
「私も洛風林をお客様に見せたい!」
「絶対、家戻ったら取引してもらうねん!」と悔しい思いをしたのを覚えています。
いよいよ年季が明け、初めて洛風林の展示会へ名刺を持ってお伺いした時。
会場には所狭しと帯が陳列され
「どれもこれも全部、全部、洛風林。
信じられへん。やっぱり洛風林凄い」と、思いました。
それから少しずつではございますが、商品を分けて頂いて今日に至ります。
既にファンの方はもちろん、初めてお知りになられた方も、これ程に繊細で緻密であっても大胆さが罷り通る洛風林の帯をお好きになっていただきたいと思います。