FUND9 F9: Dapps, Products & Integrations
IoT/M2M Oracle Platform Development (IoT/M2M Oracleプラットフォーム開発)
FUND9 F9: Dapps, Products & Integrations
IoT/M2M Oracle Platform Development (IoT/M2M Oracleプラットフォーム開発)
Catalyst 提案URL
https://cardano.ideascale.com/c/idea/417121
スマートコントラクトのオラクルは、より革新的なシステムの実現に必要不可欠です。
しかし、まだまだ環境が整備されておらず、開発者の負担増加、新規参入の足かせとなっています。
我々はこの問題に対して、Oracleプラットフォームの開発を提案します。
我々が提案するOracleプラットフォームは以下を提供します。
・スマートコントラクト実行環境からOracleを参照できるAPI
・開発者が独自にセンサーをOracle Platformへ接続できる仕組み
・上記に関する開発用ドキュメント、プレイグラウンド
これらにより、開発者は多種多様なシステムを実現できるようになります。
我々は多様なセンサー値をOracleとして利用できるOracle Platformを開発することで、ブロックチェーンを活用したシステムの実現可能性を高めます。このPlatformは、Cardanoのスマートコントラクト環境から利用できるように設計します。
図1.Oracleプラットフォームのシステムブロック
ブロックチェーンが実現する革新的な機能「スマートコントラクト」は、NFT取引、DeFiなど、その活用分野の幅を広げています。
スマートコントラクトは、予め設定した条件を満たすと自動で実行されます。
また、スマートコントラクトで参照されるブロックチェーン外のデータのことを「オラクル」と呼び、高度なスマートコントラクトを実現するには、様々なオラクルが必要です。
我々が提案するプラットフォームは、この「オラクル」に焦点を当てています。
私達の身の回りの観測可能な現象の多くは、エレクトロニクスセンサーにより数値化が可能です。具体的には温度や湿度、光の明るさ、空気の成分、指紋、心拍数、血圧、体重、スイッチのON/OFF状態・・・などで、ほかにも数多くの種類が存在します。
これらのセンサー値をオラクルとして提供ができると、医療、農業、物流、保険など、様々な分野でブロックチェーンを活用する機会を創出します。
そこで、本プロジェクトでは、正確性が担保された様々なオラクルを提供することで、既存システムをブロックチェーンベースに置き換えたり、今までにない革新的なシステムを開発できる環境を実現します。
具体例を1つ挙げましょう。
太陽光発電の電力売買システムにおいて、発電量のオラクルが取得可能なら、システムはよりスマートな進化を遂げられます。例えば、発電量に応じたADAをスマートコントラクトで自動送金するなどです。
これは、従来のシステム設計では分離されることが多い「発電量の管理・監視」と「決済」という異なる役割のシステムが、ブロックチェーン技術により統合される事を意味します。
つまり、システム設計はよりシンプルとなり、開発コストは減少し、決済手数料は安価になり、決済タイミングは遥かに短期で完了できるようになります。
これは、太陽光発電のオーナーが、今までより多くの利益を得る機会を創出することを意味します。
また、今まででは考えられなかった革新的なシステムも生まれるでしょう。
多種多様なオラクル、スマートコントラクトの自動決済、Cardanoが他のチェーンに比べて優位性を持つ安価な決済手数料が組み合わさる事により、今まではビジネスになり得なかった分野にイノベーションをもたらすことが可能になると考えます。
図2. Oracle Platformのユースケース
オラクルデータのセキュリティリスクが考えられます。
IT技術が日々進化し続けるように、サイバー攻撃も進化を続けています。よって色々なケースを想定し、オラクルの真贋判定、改ざんされることを阻止するセキュリティ対策は必須です。特にCPUの脆弱性を活用したサイバー攻撃などは対処に苦慮するため、我々は複数のISAによってオラクルプラットフォームの動作確認をする予定です。
我々のチームは、ブロックチェーン開発者、組込みシステム開発者で構成されており、ソフトウェア・ハードウェアの両視点からの開発を得意とします。
また、グローバルで活躍する各種エレクトロニクス企業とパートナーシップを結んでいます。
プロジェクトマネージャー
ブロックチェーン開発者:バックエンド
ブロックチェーン開発者:フロントエンド
組込みシステム開発者:センサー制御
2022年9月から10月
・Oracle Platform APIの仕様策定
・システムでの使用頻度、親和性の高いセンサーの種類、メーカーを選定
2022年11月から12月
・センサーデバイスドライバ、ミドルウェアの整備
2023年1月から6月
・Plutus Application FrameworkにてOracle APIの動作確認を実施
2023年7月から12月
・DockerコンテナなどでOracle SDKを配布し、開発者が気軽に試せる環境を公開
プロジェクトの進捗状況は公式HPで公開します。
70,000 $
[内訳]
ハードウェア購入費 x 10,000 $
プロジェクトマネージャー1名 x 1年 15,000$
ソフトウェアエンジニア2名 x 1年 30,000$
ハードウェアエンジニア1名 x 1年 15,000 $