巻き張りボールペン(巻き張りボールペン)
ステンレス(SUS304)を、火縄銃の製造方法である「巻き張り」を用いた加工方法で製作しています。
「加工方法」
①幅16㎜×厚み1.5㎜の素材を、1,000度程度に加熱した後、太さ7㎜の芯棒に巻き付けます。
②芯棒に巻きながら、芯棒との隙間を埋める為に金鎚で締めていきます。
③巻いた後に、滑り止めと意匠を兼ねた「槌目」を金鎚で刻みます。
④冷えては熱し、熱すれば叩く、この作業を繰り返して成型します。
⑤全長を調整した後に、両端部にM8×P1.0のネジを切ります。
⑥手に引っかからない為、意匠を兼ねて表面を研磨します。
⑦旋盤加工した、先端・後端部分と取り付けて完成です。
・素材 本体 SUS304 / 両先端部 SUS303
巻き張りボールペン(巻き張りボールペン 積層品※試作品)
ステンレス(SUS304)を、火縄銃の製造方法である「巻き張り」を用いた加工方法で製作しています。
「加工の手順」
①幅16㎜×厚み1.7㎜の素材を、1,000度程度に加熱した後、太さ7㎜の芯棒に巻き付けます。
②芯棒に巻きながら、芯棒との隙間を埋める為に金鎚で締めていきます。
③全長を調整した後に、両端部にM8×P1.0のネジを切ります。
④表面を、下研磨~荒研磨~中研磨~仕上研磨~羽布研磨と、5段階で研磨します。
⑤研磨後に焼入れおこないます。
⑥焼入れ後に羽布研磨とおこない、ショットブラスト加工をします。
⑦旋盤加工した、先端・後端部分と取り付けて完成です。
・素材 本体 SUS304 / 両先端部 SUS303
会社概要と沿革
・会社概要
所在地 本社 事務所
〒673-0404
兵庫県三木市大村397番地
工場
〒673-0404
兵庫県三木市大村1142-1番地
資本金 1,000万円
創業 1911年(明治44年)
設立 1984年(昭和59年)
代表取締役 井上 善雄
・沿革
1911年 井上孫助が肥後守の製作を開始。
井上ナイフ製作所を三木市大村397番地にて創業
1963年 鏨・バール類の建築用作業工具類の製造を開始
1971年 鍛造・プレスを主とした新工場を
兵庫県三木市大村1142-1に建設
1975年 電動用衝撃工具類の製造を開始
1984年 社名を現在の株式会社井上工具製作所と改名
1990年 金属加工専用の新工場を三木市大村1142-1に
建立し、金属加工体制を確立
2022年 表面処理工場を三木市大村1138に建設
事業内容
建築や土木で使用される手工具類(バール・鏨)、電動工具や空圧用工具に使用する先端工具類を主として製作しています。
製造部門は、「鍛造部門」「金属加工部門」の2部門で構成されています。
・鍛造部門 熱間鍛造機を用いた、部分鍛造を得意としています。
・金属加工部門 CNC旋盤・マシニング等を用いた精密加工を得意としています。
事業内容(新分野製品類
弊社では、「新分野への挑戦!」として様々なものづくりに取り組んでいます。
「質感」「素材感」に重点を置いた、独自性の強い、オリジナル製品作りをおこなっています。
新分野向けの弊社新ブランド「鐵葛」、新商品類