頭皮の角栓は取った方がいい?正しいシャンプーの仕方と選び方
頭皮の角栓がポロっと落ちてきたり、爪に挟まって取れたりすると、気になりますよね。
頭皮の角栓は取った方がいいのか?
頭皮の角栓ができにくい方法はあるのか?
これらのことを疑問に思う方も多いでしょう。そこで、頭皮の角栓の取り方をはじめ、角栓を予防するシャンプーの仕方や頭皮マッサージについてご紹介します。
頭皮の角栓ケアの参考にしてくださいね。
頭皮の角栓は取った方がいい?
頭皮に角栓があると、気になって取りたくなってしまいますよね。ですが、間違った方法で取ろうとすると、頭皮トラブルの原因になることも。
そこで、頭皮トラブルの原因になりやすい、間違った角栓の取り方について説明します。
爪で引っ掻くと頭皮に傷ができる
頭を掻くと、爪に角栓がついて取れることがあります。そうなると気になって、次々と角栓を取ってしまうことも。ですが、頭皮に爪を立てると、ひっかき傷の原因になります。
頭は直接自分では見れないので、傷や炎症が起きてしまってもわかりません。その上、かさぶたなどができてしまうと、抜け毛の原因となることも。爪で引っ掻いて頭皮の角栓を取ることは絶対にやめましょう。
指先で押しだすと炎症を起こす原因に
爪で引っ掻くのと同様に、頭皮の角栓を指で押し出すことはやめましょう。傷がつくだけではなく、毛穴にばい菌が入り、頭皮ニキビや頭皮湿疹ができてしまうこともあります。
頭皮ニキビや湿疹は一度できてしまうと治りにくく、頭皮環境の悪化から抜け毛に繋がることも。鼻にできた角栓が気になって、指で押し出したらニキビになった・・・、そんな経験ありませんか?頭皮でも同じ状況になってしまいます。
角栓を絞り出したい!という気持ちもわかりますが、そこは我慢しましょう。
なぜ頭皮に角栓ができる?
では、なぜ頭皮に角栓ができてしまうのでしょうか?「毎日念入りにシャンプーしているのに」と感じる方も多いでしょう。
ですが、朝晩と洗顔していても鼻の毛穴には角栓が詰まってしまいすよね。それと同様に、シャンプーだけでは落としきれない汚れが、頭皮の毛穴に角栓として残ってしまうのです。
それでは、より詳しく角栓ができる原因を解説していきます。
古くなった角質と皮脂
角栓とは角質と皮脂が混ざったもので、これが毛穴に詰まることで角栓となります。ただし、頭皮のターンオーバーが正常であれば、角栓は自然と毛穴から排出されるのです。
しかし、なんらかの原因で角栓が毛穴に詰まってしまうと、角栓は排出されることなく大きくなり、頭皮や髪の毛に悪影響を与えてしまいます。
脂質の多い食生活
脂質が多い食生活をしていると、皮脂が過剰に分泌され角栓の原因となってしまいます。脂質の多い食生活とは、肉食中心、揚げ物やスナック菓子、ケーキなどのスイーツ。
脂物を食べ過ぎると、ニキビや吹き出物など肌トラブルの原因となりますが、頭皮の場合も同じです。シャンプーしても、頭皮や髪の毛が脂っぽい、顔が皮脂でテカりやすいなどの心当たりがある方はまず、食生活を見直してみましょう。
対策として、肉好きの方の場合は、付け合わせとして食べる野菜の量を増やしたり、昼食にガッツリ系メニューを食べた日は夕食を和食にする、など1日の食生活をトータルでみて栄養バランスがとれるようにすることが重要です。
生活習慣
肌のターンオーバーや皮脂の分泌には、生活習慣も大きく影響します。例えば、睡眠不足だったり徹夜明けでは「顔が脂っぽいな」と感じることありますよね?
頭皮にも同じことが言えます。睡眠不足はホルモンバランスの乱れの原因となり、皮脂の過剰分泌の原因となります。
そして、慢性的な運動不足は代謝を下げてしまい、肌のターンオーバーを乱す原因に。そこで取り入れたいのが、有酸素運動。水泳やウォーキングなどの適度な運動は、体の代謝をアップさせ肌の代謝も良くなるのです。
また、ストレスはお肌の大敵、とも言われますが頭皮もお肌の一部です。過剰なストレスは、自律神経を乱してしまい、それはホルモンバランスの乱れへと繋がります。
睡眠時間をしっかりと確保し、適度な運動とストレス解消。基本的ではありますが、改善するのが一番難しいともいえるのが生活習慣。仕事などの兼ね合いもあり、なかなか実行できない方も多いと思いますが、頭の片隅に「角栓対策=生活習慣」と覚えておきましょう。
シャンプーの仕方に問題がある
頭皮に角栓を作ってしまう大きな原因として、不適切なシャンプー方法があります。例えば、あっという間に終わってしまう雑な洗髪や、髪の毛は丁寧に洗うけど、頭皮は洗えていない洗髪など。
毎回のシャンプーで頭皮の汚れを落としきれていないと、汚れが蓄積されて角栓となり毛穴を塞いでしまいます。そして、意外な落とし穴が過剰なシャンプーです。頭皮の汚れや臭いが気になって、朝晩の2回シャンプーしている、という方は要注意です。
というのも、シャンプーをし過ぎると、頭皮に必要な皮脂まで取り去ってしまい、頭皮が乾燥してしまいます。乾燥した状態が続くと、それを補うために皮脂が過剰に分泌されるのです。
皮脂は、完全に取り去ればいいというものではありません。皮脂には、肌から水分が蒸発するのを防ぐ、外敵や刺激から肌を守る、という大切な働きがあるのです。
なので、朝晩シャンプーしているのに、頭皮や髪の毛がすぐにベタ付く、という方は過剰なシャンプーがベタ付きの原因になっているかもしれませんよ。
頭皮の角栓を放置するとどうなる?
角栓ができないように気を付けていても、ある程度の角栓はできてしまいます。その角栓を放置していると、髪の毛や頭皮にさまざまな悪影響が出てしまいます。
自分の髪の毛や頭皮に当てはまることがないか、チェックしてみましょう。
髪の毛が細くなる、うねる
角栓があるということは、毛穴が詰まった状態。その影響で、ほかの髪の毛よりも細い髪の毛や、うねうねとウェーブかかった髪の毛になってしまうことも。最近、細い抜け毛が増えた、うねりのある髪の毛が増えたという方は要注意です。
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頭皮のかゆみ
角栓ができるということは、皮脂が過剰に分泌されていたり、頭皮のターンオーバーが乱れていることが考えられます。
その状態を放置しておくと、皮脂による皮膚炎や、蓄積された頭皮の汚れや垢によりかゆみの症状が出てしまいます。
頭皮ニキビができやすくなる
頭皮に角栓があるということは、菌の餌となる皮脂が多い状態です。なので、毛穴がつまってしまい頭皮ニキビができてしまうことも。
頭皮ニキビができると痛みやかゆみの症状、さらには、ブラッシングなどでニキビが傷つくことにより化膿へと発展することもあります。
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繰り返しになりますが、頭皮の角栓は必要なものです。全てなくすことはできませんし、頭皮の角栓を意識しすぎて、対策をしすぎることが、かえって頭皮の角栓を増やす原因にもなります。
頭皮の角栓が気になるのはわかりますが、なるべく気にしない、何もしないというのも一つの対策手段となります。
頭皮の角栓を防ぐシャンプーの仕方
頭皮の角栓を防ぐ最大の方法は、正しいシャンプーのやり方で洗髪することです。頭皮トラブルの原因となる角栓を作らないためのシャンプー方法を説明します。
大切なのは、髪の毛を洗うことよりも、頭皮の汚れを洗い流すことです。できてしまった角栓を洗い流すこともできるので、ぜひ実践してみてください。
①シャンプー前にブラッシング
「シャンプー前のブラッシング」、この一手間をかけている男性は少ないでしょう。シャンプー前にブラッシングすることで、髪の毛に付着した汚れや埃が払い落とされます。
さらに、髪の毛の絡まりがとれるのでシャンプーもしやすくなります。気を付けてほしいのは、頭皮や髪の毛に負担をかけないように優しくすることです。
ブラシで頭皮をこすらない、髪の毛の絡まりは少しずつほぐすようにしましょう。そして、シャンプーの前後でブラシを使い分けるところまでできれば完璧です。
というのも、汚れを落とすために使ったブラシを、清潔になった髪の毛に使ってしまうと、再び汚れが付着してしまうからです。
②お湯だけで予洗い
シャンプー前にはお湯で髪の毛を濡らしますが、濡らすだけではなくお湯でしっかりと洗うことを目的とします。
シャンプー前にお湯で予洗いすることで、汚れの8割が洗い流されて使用するシャンプーの量を少なくしても、十分に泡立ちます。
また、お湯をたっぷりと使用することで頭皮の毛穴も開き、シャンプーで毛穴の汚れを落とすことができるのです。
③シャンプー剤は手のひらで泡立てる
ブラッシング→予洗いと済ませたら、シャンプー剤を適量手のひらに出します。シャンプー剤はお湯を混ぜて、手のひらで軽く泡立ててから頭にのせるのが理想的です。
一度手のひらで泡立てることにより、シャンプーの付け過ぎによるすすぎ残しを防げる他にも、頭皮の負担を軽くすることができます。
④指の腹でマッサージシャンプー
ブラッシングと予洗いをした髪の毛は、指通り滑らかに頭を洗うことができます。指の腹で頭皮をマッサージするように洗いましょう。
ここで気を付けてほしいのは、爪を立てないことと頭皮をこすり過ぎないこと。
「毛穴の汚れを落としたい!」と思うあまり、ゴシゴシとこすっては頭皮にダメージを与えるだけではなく、髪の毛が傷む原因となり、抜け毛へと繋がってしまいます。
頭皮マッサージは優しく、丁寧に行いましょう。
⑤シャンプーの2倍時間をかけてすすぐ
シャンプーのすすぎ残しは、頭皮が炎症を起こしてかゆみやフケの原因となります。目安としては、シャンプーにかける時間の2倍はお湯ですすぎ流すようにしましょう。
特に、耳の後ろやこめかみ辺りの生え際は、洗い残ししやすいので意識してすすぎ流すようにしてください。
⑥押さえるようにタオルで水分吸収
頭を洗い終えたら、タオルドライします。水分を飛ばそうとしてワシワシっと拭いてしまいがちですが、それでは、髪の毛を傷めてしまいます。
濡れた状態の髪の毛は、キューティクルが開いているので摩擦や刺激でダメージを受けてしまいます。
清潔なタオルで髪の毛の水分を吸い取ります。タオルドライをしっかりとすることで、ドライヤーの時間を短縮することができ、熱によるダメージが軽減される効果もあります。
⑦ドライヤーで乾かす・最後の2割は冷風
髪の毛が短いと、すぐに乾くので自然乾燥している方も多いと思います。ですが、濡れた状態の頭皮は菌が繫殖しやすい環境です。
髪の毛も濡れたままだと、傷みやすいのでドライヤーを使って乾かします。ドライヤーをかける際のポイントは、まず、頭皮の水分を飛ばすことです。
ドライヤーを細かく動かすことで、ドライヤーの熱や乾燥から頭皮を守ります。頭皮全体の湿り気が無くなる頃には、髪の毛もある程度は乾いているはずです。
髪の毛が8割程度乾いたら、冷風に切り替えて頭皮と髪の毛をクールダウンさせます。
ブラッシング→予洗い→頭皮マッサージシャンプー、と正しいシャンプー方法を実践すると、ドライヤー後の髪の毛はフワッとボリュームアップしているはずです。
毛穴の角栓も洗い流されて、スッキリ感が全然違うはずなので、ぜひ実感してくださいね!
【番外編】育毛剤で頭皮環境を整える
正しいシャンプーのやり方で頭皮の角栓を抑えることができたら、頭皮環境を整えるために育毛剤を使うのもいいでしょう。育毛剤は髪が薄くなったと気になりだす前の予防として効果的なので、遺伝的に禿げるかもしれないと心配な男性は育毛剤を使うのがおすすめ。
育毛剤は数千円で購入できるので、将来の髪のことを思えば決して高い金額とは言えないでしょう。以下の記事でおすすめの育毛剤をランキング形式でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
育毛剤&発毛剤おすすめランキング2019!薄毛の男性に本当に効く育毛剤&発毛剤を徹底比較
頭皮クレンジングも効果的
頭皮の角栓を防ぐためには、頭皮クレンジングも効果的です。週に1回のスペシャルケアとして行ってみてください。
頭皮クレンジングにより、頭皮環境が整うと髪の毛にもハリやツヤが出てきますよ。
週に1回の頭皮クレンジングを!
頭皮クレンジングには、頭皮の汚れを落として頭皮環境を整える目的の他にも、血行促進作用やリラックス効果を期待することができます。
普段使いのシャンプーでも、スカルプシャンプーでも、どちらでも大丈夫。いつもより、シャンプーにかける時間をゆっくりととって、先の項目でも説明した「正しいシャンプーの仕方」を実行してみましょう。
頭皮マッサージを十分に行うと、血行促進作用だけではなく、リンパの流れも促進されて老廃物を流してくれます。
リンパの流れが良くなると、頭や顔のむくみが解消されるという効果もありますよ。
スカルプシャンプーでクレンジング
より効果的に頭皮クレンジングをしたい方は、スカルプシャンプーをおすすめします。スカルプシャンプーと普通のシャンプーの違いは、含まれる成分。
スカルプシャンプーはアミノ酸系シャンプーなので、頭皮の汚れを「適度に」落としてくれます。というのも、洗い上がりサッパリ系のメンズ用シャンプーでは、皮脂を取り過ぎてしまう商品があります。
シャンプー直後はサッパリ爽快で気持ちいいのですが、頭皮が乾燥してしまう場合も。継続的に頭皮の乾燥状態が続くと、それを補おうとして皮脂が分泌されるのです。
その繰り返しになってしまうと、皮脂の過剰分泌となり角栓の原因となることも。一方でアミノ酸系のスカルプシャンプーでは、頭皮に必要な皮脂は洗い流すことなく、汚れだけを除去してくれます。
慣れるまでは「洗い足りない感」を感じる方もいるかもしれません。そういった場合には軽い2度洗いをおすすめしますが、正しいシャンプーの仕方であれば、一度洗いでも十分に洗浄できているはずです。
クレンジングオイルで頭皮ケア
ヘッドスパなどでも使用されているのが、頭用のクレンジングオイルです。ドラッグストアなどでも手軽に購入することができ、頭皮クレンジングのスペシャルケアとしておすすめです。
クレンジングオイルには、毛穴の汚れを浮かせる働きの他にも、頭皮マッサージの際に指と頭皮の摩擦を防ぐ、頭皮の乾燥を防ぐ保湿効果などさまざまな効果があります。
一般的に、頭皮用クレンジングオイルの主な成分はホホバオイルやツバキオイル、アルガンオイルなど植物オイルがメインとなっており、頭皮に残らず洗い流しやすいという特徴があります。
使い方は、商品によって異なりますが、頭皮クレンジングが目的の場合は「クレンジングオイルでマッサージ→シャンプー」という流れが主流となっています。
一説には、メイク落とし用のクレンジングオイルが頭皮クレンジングにも使える、とあります。ですが、頭皮には化粧下地やファンデーションが塗られているわけではなく、メイク落とし用のクレンジングオイルでは、洗浄力が強すぎることも。
強すぎる洗浄力は頭皮の乾燥や炎症、皮脂の過剰分泌にも繋がります。頭皮トラブルを避けるためにも、頭には頭皮用のクレンジングオイルを使用しましょう。
まとめ
頭皮角栓の原因は古くなった角質と過剰な皮脂が毛穴に詰まったものです。これを放置すると、健康な髪の毛が育たないだけではなく、頭皮環境の悪化から抜け毛が増えてしまうことも。
だからといって、間違った方法で除去すると頭皮に傷をつけてしまい、湿疹やニキビなどのトラブルを引き起こすこともあります。
まずは、正しいシャンプーの仕方をマスターして、角栓を作らないようにすることが重要です。
できてしまった角栓には、週に1回の頭皮クレンジングがおすすめですよ。角栓のできない、健やかな頭皮で健康な髪の毛を育てましょう!