DC映画はやっぱりすごかった
執筆:Seira
みなさんこんにちは。
2023年もあっという間に後半期に突入しましたね。みなさんは上半期はどうお過ごしになりましたか?
さて、実は私Seiraは、かねてよりアメコミ映画が大好きでマーベル作品はほとんど見ていますし、趣味でコミックスや関連グッズを買い漁っています。アメコミといえば、スパイダー・マンやアイアンマン、ブラック・パンサーなどのマーベルとバットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンなどのDCという、日本でいうところの週刊少年ジャンプと週刊少年マガジンのような2大ブランドがありますよね。
マーベルは現在、ウォルト・ディズニー社配給のもとマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)という同一世界の元、たくさんの映画やドラマ作品を展開しており私もずっとそれを追ってきています。子供の頃から大好きなスパイダー・マンたちが活躍する物語はいくつになっても楽しいですからね。
ところが、最近になってこれまで見てこなかったDC作品を一気見してしまったのです。元々DCはバットマンが好きだったので、「Batman」「Batman Forever」「The Dark Knight」などの単独作品は見ていましたので、今回は今まで全く見てこなかったDC・エクステッド・ユニバース(DCEU)というシリーズを中心にDCヒーローたちの活躍を見てみました。
この期間に見た作品は以下の通りです。
Man of Steel (2013)
Batman v Superman Dawn of Justice (2016)
Suicide Squad (2016)
Wonder Woman (2017)
Justice League (2017)
Birds and Pray (2020)
WW89 (2020)
Zack Snyder's Justice League (2021)
The Suicide Squad (2021)
Peace Maker (2022)
Watchmen (2009)
Superman The Movie (1978)
Superman Ⅱ(1980)
Superman Ⅲ(1983)
Superman Ⅳ The Quest for Peace (1987)
Superman Returns (2007)
Cat Woman (2004)
The Flash (2023)
とまあ、1ヶ月と数週間で一気に見てきたわけですがこうしてみると自分でもびっくりします。元々、なぜここまでして、一気にDC作品を鑑賞したのか、これはアメコミ好きな方ならすぐわかると思います。実は2023年6月15日、DCEU最新作「The Flash」が公開されました。この映画、ただのDC映画ではありません。マルチバースを題材にし、過去にバットマンを演じたマイケル・キートンが再びバットマン/ブルース・ウェインを演じて話題になった作品です。私はかねてよりマイケル・キートンのバットマンの世界観が好きでしたので、今作の予告編が解禁された際には思わず跳ね上がりました。このバットマンを見るためには、DCEUの内容を知る必要がありました。そのため、今回の公開に合わせて急いでDCEUの履修を始めたわけです。(ちなみに、「Shazam!」は以前鑑賞済みで、「Aquaman」「Black Adam」「Shazm! Fury of the Gods」に関しては配信で見ることができませんでした。)
各作品の感想はここではあえて触れませんが、DCEUを履修した上で「The Flash」を劇場で見に行くことができてよかったと思っています。特に「Man of Steel」が非常に重要な作品であると再認識させられました。MCUでいえば「Iron Man」のポジションである今作はDCEUの皮切りとして公開されたヘンリー・カヴィル演じるスーパーマンの単独作品です。私自身、DCEUの中でトップレベルでこの「Man of Steel」が好きだったので「The Flash」の劇中でその設定やキャラクター、そのほか諸々の雰囲気などを感じられて楽しかったです。初期のマーベル作品を見ているようでした。
ここで重要になってくるのは「The Flash」は他のDC映画を見ていれば見ているほど楽しめる作品であるということです。DCEUは設定などが絡んでくるため必修と言えてしまいますが、オプションとしてマイケル・キートン主演の「Batman」「Batman Returns」は見ておいてほしいですね。小ネタだけでなく、ストーリーにもだいぶ絡んでくると思います。
ではここで究極の問いを出題します。「DCとマーベル、どちらが面白いのか」
結論、両方です。
いや、それ言っちゃったら終わりじゃん。
ざっくりいうと、アクションはずば抜けてDC、脚本やキャラクター設定などのわかりやすさはマーベル、私はこんなふうに捉えています。せっかくなので今回は、DC映画を褒めまくることにしましょう。DCとマーベルには映画作品において大きな違いがあります。その1つは対象です。ここでいう対象とは観客のことを指します。DCはどちらかというと大人向けのヒーロー映画。当然、あまりよろしくない言葉(F**k you!!など)やグロいシーン(臓器が飛び出てるなど)がある映画は子供にはあまり向いてないでしょう。マーベルは親会社Disneyの指導のもと製作されているためそういったものに厳しい傾向があります。対してDCはその辺は自由です。なんの縛りもありません。いわばやりたい放題できるわけです。Fワードを使えば面白くなる、というわけではありませんが、少なくともそれらも DC映画の魅力といえるでしょう。対して、マーベル映画はVFXなどのビジュアル的な部分で強烈なインパクトを残してきています。アイアンマンのナノテクスーツもそうですし、リングとカンフーで戦うシャンチー、ドクター・ストレンジの魔法陣を使った戦いなど、アクションだけではなく映画の全てのアイテムにある映像美を体感できます。DCはCGよりも実際に俳優やスタントマンが演じるアクションに魅力を感じます。「Man of Steel」のスーパーマンが爆速で飛び回るシーンは自宅のDVDプレイヤーで再生して鑑賞するだけでも迫力を感じますし、「The Batman」や「The Dark Knight」でのカーアクションも凄まじいです。
さて、ここで昨今のヒーロー映画の風潮について語らせていただきましょう。今回公開された映画「The Flash」は過去にヒーローを演じた俳優が復帰することでも話題を集めました。マーベルやDCに限らず、近年のハリウッド映画はマルチバース(多言宇宙)をテーマにしたりそれを関連づけたりする作品が多く展開されています。メタ的ではありますが、自分たちが子供の頃に見ていたヒーローが、大人になって映画館で再び再開するという感動的な状況が起こっています。代表例として、「Spider-Man No Way Home」が記憶に新しいでしょう。過去にスパイダー・マンを演じたトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドとMCUで演じているトム・ホランドの3人が共演したことは往年のファンにとってこの上ないサプライズであり、涙する演出でした。ですが、個人的にこのマルチバース設定はかなり作品やシリーズに負担をかけているのではないか、と思っています。もちろん、先程の例のようにカメオ出演などが実現すればとても嬉しいに越したことはないですが、その方に囚われてしまって本編が疎かになってしまうのではないでしょうか。私自身、マーベルが飽きた理由として、本来ありえないはずの共演や物語の展開がマルチバースを介して可能になったことで、作品の展開が読めてしまうということが挙げられます。いわば、ワンパターンに感じてしまうのです。DC映画の特徴はマルチバースを扱ったとしても、サプライズと物語が上手く釣り合っていると感じます。今回の「The Flash」においてもいくつかのサプライズがありましたが、それ以上にフラッシュ/バリー・アレンのアクションや人間性の描き方が凄まじくよかったので作品が好きになりました。あとは、ファン歴が浅いからというのもあるかもしれませんが....。
DCは昨年新たな改革としてザック・スナイダー監督率いるDCEUからジェームズ・ガン監督によるDCUへとアップデートされることが発表され大きな話題になりました。それに伴い、「Man of Steel」からスーパーマンを演じてきたヘンリー・カヴィルが引退を表明、ベン・アフレックもバットマン役は「The Flash」が最後であると明かしています。DCEUは「Aquaman The Lost Kingdam」で幕を閉じ、DCUは「Blue Beetle」からスタートするそうです。独特な世界観でマーベルとは全く異なるヒーロー像を描いてきたDCEUが終わってしまうというのは本当に悲しいですが、最後まで見届けたいですね。
それはそうと、まだまだ見ていないDC映画もありますし、ドラマは「Peace Maker」以外手をつけていないのでいつか見てみたいなぁと思っております。個人的にはドラマ「Gotham」や「The Flash」が見たいんですよねぇ...。アローバース(DCドラマシリーズのユニバース)も完結してしまいましたし、DCは長く続くシリーズより単独作やちょっと長いシリーズが向いてるのかもしれませんね...。
色々と語りすぎて長くなりましたが今回はDC映画について触れて行きました!今度はマーベルやその他の映画シリーズについても語っていこうかなと思います。記事が更新されたらぜひご覧くださいね⚡️
July 14 2023