6月10日にグループプレゼン大会を行いました。グループプレゼン大会は学期内で2回の開催であり、今回は今学期第1回目「私たちの提言 私たちが目指す今後の日ASEAN関係」というテーマで全4グループが発表を行いました。全てのグループが2年生と3年生の混ざったメンバーで構成されていました。学年を越えて考えを共有しながら提言を決め、その課題や可能性についてわかりやすくプレゼンを行いました。第1回目で発表を行わないグループは、各プレゼンを聞いて質問を行うため、プレゼンの内容をしっかりと理解し捉え、その中から自分なりの質問を見つける力をつけることができました。
プレゼンの内容は、どのグループも日本とASEANがどのように関係を深めていけるか、利益を与えあえるのかをまとめており、日本とASEAN諸国双方の強みをどのような形で共有し合えるのかグループごとに異なった内容で提言していました。貿易の活発化やインフラ整備、再生可能エネルギー開発支援などを押し出した提言もあれば、日本の高い建設技術のノウハウをASEAN諸国に共有することを提言とするグループもありました。全体として、日本とASEAN諸国のつながりを強めるために経済的な相互依存関係を強化するという考えが多かったです。各グループの提言それぞれの着目する視点が異なり、とても興味深いプレゼン大会でした。
プレゼン大会の最後には、聴衆者全員で投票を行い、どのグループのプレゼンが良かったのかを提言の内容やスライド、プレゼンの仕方から判断し順位付けを行いました。優勝したチームは「日本とASEAN諸国の自治体間の取組を拡大・深化させる」ことを提言としていました。このチームは、提案する内容の軸を自治体間の関係強化というところに定め、その上での課題や金銭面、物資面、人材面に分けた具体的な取り組みをわかりやすくまとめており、提言内容が簡潔で伝わりやすいことが評価されていました。
今回のグループプレゼン大会では、日ASEAN関係の現状を知ることができただけではなく、今後の可能性を考える機会になりました。また、日本国内で抱える問題を見つめることも大事ですが、諸外国の中の日本という視点でこれからの日本の強みや外交政策を考えていく必要性を強く感じました。