秋学期に開かれた2回の公開ゼミは、入ゼミを考えている学生たちに高橋ゼミの活動を紹介し、高橋ゼミに関心のある学生が安心して来年から参加できるように多くの交流をしました。予想を上回る多くの学生が参加し、高橋ゼミに対する関心の高さを確認できたことに、個人的にも大きな喜びを感じました。
1回目の公開ゼミは、ゼミの主要な活動である10分プレゼンとグループプレゼンの順で進行されました。10分プレゼンでは、各学生が自身の関心に合ったテーマについて自由に発表し、議論の幅を広げました。参加をしてくれた新入生の皆さんは、多様な関心と情熱が交差するゼミの雰囲気を感じることができたと思います。続くグループプレゼンでは、五百旗頭真の『日米戦争と戦後日本』を中心に、本の内容を要約し、主要テーマを深く探究する時間を設けました。新入生はこの発表を通じて、ゼミが扱うテーマの学問的な深みを感じ、日本とアメリカの戦争や戦後日本の変化についての重要な視点を得られたのではないかと思います。
2回目の公開ゼミでは、グループプレゼンと10分プレゼンの順を逆に進行しました。これは、一部の新入生が授業と重なって長時間参加できない可能性がある点を考慮したもので、この順番の変更によって、より多くの学生が各自のスケジュールに合わせてゼミ活動を体験できたことを願っています。
全体として、今回の公開ゼミは、新入生に高橋ゼミの活動を紹介し、参加を促す意義深い機会となったのではないでしょうか。今後もさらに多くの学術的交流や多様なテーマについての深い議論が続くことを願い、今年の新入生が来年に参加し、共に高橋ゼミの深みを増していけることを期待しています。
10月8日に元駐中国日本大使の垂秀夫さんにお越しいただき、中国について政治的視点と歴史的視点の2つの観点からお話しいただきました。
昨今、中国機が長崎沖の領空を侵犯したり、深圳で日本人男児が刺殺されたりなどの影響で日本人の中国に対する印象はますます悪化してしまっています。しかし、歴史を振り返ると、梅屋庄吉を始めとする日本人の支援があったからこそ辛亥革命を行うことができたり、1978年の日中平和友好条約が結ばれたりなど日本と中国は強い絆で結ばれていた過去がありました。
垂さんがおっしゃった言葉の中で印象に残った言葉は「中国という国と中国共産党は同一視されがちだが、『明確に区別』するべきだ」という言葉です。どうしても今の中国共産党が行なっていることが中国そのものであると認識しがちですが、中国という国自体を見た時に、もっと尊重すべき点があるのではないかと考えさせられるきっかけとなりました。
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