高エネルギー宇宙物理学研究会2021
オンライン開催
2021年11月24日(水)〜11月26日(金)
宇宙にはブラックホールからのジェットや超新星残骸の衝撃波など,地上の加速 器のスケールを遥かに超える高エネルギー現象が普遍的に存在する.これらは, 極限的な天体における高エネルギー粒子(宇宙線)の加速を通じて生じるが,その起源や機構は大きな謎である.観測が多波長から,宇宙線・ニュートリノ・重力波を含む多粒子へ発展するなかで,そのフロンティアはさまざまな広がりを見せている.例えば,
- 重力波とガンマ線バーストの関係
- 高エネルギーニュートリノの発見と進展
- 陽電子宇宙線の精密測定
- 高速電波バーストの急速な観測の進展
- 超新星残骸からのガンマ線の観測
- 活動銀河核や潮汐破壊現象の進展
- パルサーやマグネターの観測
- 超光度超新星や謎の突発天体の発見
- 矮小銀河、銀河団などの観測の進展
- 実験室宇宙物理学の発展
などである.宇宙における高エネルギー現象は,ダークマター由来のガンマ線・ 宇宙線シグナルを制限するためにも理解する必要がある.それぞれの研究は有機 的につながっており,互いの情報をやり取りして,理論的に無矛盾な理解を目指すことが必須となっている.そこで,高エネルギー宇宙物理の理論研究者を一堂に集めて,最新の発展と現在における課題と将来に向けた展望を議論する.
世話人(SOC):井上剛志(甲南大学),浅野 勝晃(東京大学),天野 孝伸(東京大学),井上芳幸(大阪大学),井岡 邦仁(京都大学),久徳浩太郎(京都大学),當真 賢二(東北大学),藤田 裕(東京都立大学),山崎 了(青山学院大学)
LOC:井上剛志(甲南大学),霜田治朗(名古屋大学)