テスト勉強の

スケジュール

2017/6/7

学校でも、スケジュールを立てるように指示されることもありますし、自分でたてる人もいると思います。

保護者様でも、中学生や高校生の、つい数年前の記憶をたどれば、経験があることかと思います。

でも、なかなかその通りに出来なかったという保護者様や生徒さんは少なくないのではないでしょうか。

  • 生徒が立てたスケジュールはダメなのか?

  • 生徒は勉強の素人、プロが立てたものでなければ、やはり効率よくできないのではないか。

  • スケジュールが実行できないのは、スケジュールの立て方が悪いからではないか。

いろいろな「できない理由」が思い浮かぶのではないでしょうか。

でも、実は、生徒が自分で作り上げたスケジュールは、そんなに悪いものはない、というのが私の印象です。

  • 計画段階では、3週間前から開始されていたり、

  • 1週間前にはテスト範囲の学校ワークが一通り終わっていたり、

  • 自分の苦手な教科を重点的に組んでいたり、

  • 全教科まんべんなく実施するように組んでいたり。

私も生徒作成のスケジュールをチェックしますが、生徒は理想のスケジュールを立てているわけですから、それほど悪いものはあまりありません。

なぜスケジュール通りに実行できないのか。


「できない理由」はいくつかあります。

  • 開始日がどんどんずれている。

  • スケジュールがズレたのに、変更していない。

  • 『今日やれなくても、いつでも挽回できる』と思っていて、今日1日くらいなら、と無邪気にスケジュールを変更する。

  • 塾のテスト対策スケジュールがあり、そのスケジュールがコロコロ変わってしまう(もしくは具体的に発表されていない)ため、計画と一致しなくなる。

  • 塾の宿題に追われて、計画が実行できない。


などなど、いろいろあります。

大切なのは、「最初に立てたスケジュールを、いかにこだわって実行していくか」ということ


悪い計画を立てておらず、「これを実行できれば、成績が上がるはず」のスケジュールを立てているはずですから、それにこだわることが最も重要なはず。

もちろん、計画通りにいかないこともあります。

突発的に予定が入った、体調を崩した、頑張ったけど進まなかった、とか。

であれば、その後の計画を更新することが必要です。

2~3日で元の計画に戻るように、更新すればよいわけです。

ということは、計画は色ペンを使って華やかに書く、ということではなく、鉛筆で修正可能にすることが必要、ということですね。

大事なのは、いかに元の計画を崩さないか、こだわりをもって実行するか、ということです。

保護者様には、生徒さんの計画のコピーを取っておくことをお勧めします。

計画通りに行っていない場合に、いかに早く気付けるか。

その時に怒ることなく、どうやったら挽回できるかを一緒に考えてあげてください。

蛇足ですが…


自分が立てたスケジュールにこだわって実行することは、「我慢強い子」を育て、『自分の結果をふり返る子』を育て、『勉強で自立できる子』を育てることになり、結果、生きる力をつけさせることにつながります。

ぜひ、こだわらせたいですね。