役所提出書類
への押印
について
2020/10/18
毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、
本日は『役所提出書類への押印は、廃止すべきである。賛成か、反対か。』でした。
今や、菅内閣の目玉政策ですね。
ご家庭での関心も高いのではないでしょうか。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
同じ書類に何度も押すのがめんどくさい
サインで代用できる
認印は百均でも買えるので。セキュリティが低い。
手間が減る
簡単に買えるから、本人かどうかわからない。
偽造されやすい
うまく押せないとやり直さなければならない。
持ち歩くのが面倒
中国・韓国・台湾では廃止されている。
役所が処理に時間がかかる
オンラインでも本人確認ができる。
申請が簡単になる。
すでに自筆でのサインでも出せることになっている
電子証明書で、意思表示の証拠になるし、手続きがスムーズになる。
テレワークの拡大により、押印のためだけの出社が必要になってしまう。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
廃止には法律が必要である
ハンコ業界が失業してしまう。
署名+押印で、自分が押した責任が持てる
ハイテクな機能を追加するより買った方が安い
免許証やマイナンバーカードをハンコといっしょに出せば、セキュリティが十分。
日本の文化の一つである
押印という行為にいろいろな気持ちが込められている
重要な書類感が出る。
サインをするよりも楽
ハンコを押すことで責任感が出る
法律に書いてある
大切な書類にはハンコを押す風習がある。
記念になる。
平日の日中など、役所に行けない場合に、ハンコを持っていけば代わりの人でもできる。
婚姻届けなど、意思表示の証明になる
高齢者がついて行けない
氏名・押印セットで信頼感が増す
自分が承認した証拠になる
自分一人が当事者でない場合の信用になる
反対、という意見が意外と多かったのは印象的でした。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、反対意見に対する理解も深めてもらいたいと思います。
自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。