キラキラネームの
制限について
2023/2/11
毎週土曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「キラキラネームは制限すべきではない。賛成か、反対か。」でした。
現在、キラキラネームの在り方について、国会でも討論になっています。
役所の管理のための法整備ですが、当然、基本的人権に関わることですね。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
個性だから。
最近はかなり増えてきていて、将来的には当たり前になるからいいと思う。
自分の子どもなので、つけたい名前をつければいいと思うから。
保護者が愛情を込めて名付けているのであれば悪くないと思うから。
なんでも制限してしまうと、人の権利に侵害してしまうかもしれないから。
何がOKで何がダメか、基準を作るのは困難だから。
他に見かけない名前のため、覚えやすく、注目してもらえる。
自己紹介のときにネタにできるから。
他の人とかぶらない
印象に残りやすく、覚えやすい。
キラキラネームが増えてきているので、違和感を覚える人は少ないはず。
親の勝手だから、いい。
キラキラネームが嫌だったら変えればいい。
キラキラネームをつけられた子どもが、みな嫌がっているわけではない。
役所の管理のために制限されるのは、名づけの自由を奪うから。
印象付けられるため、一発で名前を憶えてもらえる。
使っていい漢字や読みは決められていて、まったくもって読めないものは役所で止められるから。
自由に名前を変更することが難しくなるから。
名乗り訓は制限されていないから。
どの名前が制限されて、制限されないかの基準を決めれるのは難しいから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
他人に正しく読まれず、社会に出て苦労するから。
誤解や混乱を招く可能性があるから。
由来を答えるのがめんどう。
いじめを受ける可能性があるから。
一般に認められるものでなければならないから。
不必要に有名になり、悪目立ちするから。
改名の規定がないから。
昔の暴走族の当て字のように感じる人もいるから。
バカっぽい印象を受けてしまう。
その子が成長して大人、老人になっても、その名前で生きていかなければならないのは、つらそうだから。
読めない人がいるから。
周りの人が気を遣う必要があるから。
日常生活に不便だから。
役所での管理がしづらいから。
読みが難しいと学校生活で困る。
苦労するのは名付けた親でなく、子どもだから。
自分の意志だけで改名できるのは15歳以上だから。
キラキラネームをつけられた子どもが改名せざるを得なくなる。
名前のせいでいじめられたり、からかわれたりして、名前をコンプレックスに感じる場合がある。
ピカチュウ(光宙)などの、どう読んでも読めないものは、生活において不便に感じるようなものなので、親の愛情という域を超えてしまっている。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(制限すべきではない)は、
人権の侵害であったり、覚えてもらいやすいメリットなどが挙がりました。
反対意見(制限すべきである)は、
つけられた子どものその後の人生を心配する意見が多く上がりました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。