選択的

夫婦別姓

について

2021/9/26

半年ぶりに、中3受験生対象 毎週日曜日恒例の『OPINION TRAINING(意見練習)』を再開いたしました。

今年度第1回目の本日は、『選択的夫婦別姓は、すぐに導入すべきである。賛成か、反対か。』でした。

実際には、ここ最近の新しいテーマではなく、20年以上前から検討されているものですよね。

自民党総裁選において、各候補者で意見が異なることで再注目されています。

さて、生徒たちの意見です。

賛成意見はこちらをクリック

  • 結婚するときの、姓を変更する手続きが減る

  • 強制的に変わる必要がないので、仕事に影響が出にくい

  • 結婚・離婚をしたかがわからないので、プライバシーの保護になる

  • 男女平等の実現につながる

  • その家の子孫が残る

  • 結婚・離婚のハードルが下がるので、しやすくなる

  • 先進国の中で同姓を義務付ける国がめずらしい

  • 各人の自由の尊重につながる

  • 『結婚後も同じ姓を名乗るべき』が29.3%、『結婚前の姓を名乗るようにしてもよい』が42.5%と、多数を占めている

  • 姓を変えることで社会進出に不便・不利益になる

  • 生まれてからずっと名乗ってきた姓を名乗りたい人もいて、個人を尊重すべき

  • 選択肢が増え、男女平等につながる

  • 同姓・別姓の選択肢が増える

  • めずらしい姓がなくなってしまう

  • 女性が姓を変えなければならないというストレスを解消できる


※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

反対意見はこちらをクリック

  • 子供の姓をどちらにするか、悩んだりトラブルになる

  • けじめ・節目のない結婚になるのではないか

  • 夫婦としての自覚や家族としての一体感がなくなる

  • 大きな問題は出ていないので、「すぐ」でなくてもよいのではないか

  • 国民年金保険料の支払い免除が受けられなくなる

  • 日本では、3組に1組離婚しており、別の姓にすると連帯感が生まれなくなり、さらに離婚が増える可能性がある

  • 結婚の意義が薄くなり、抑止力がなくなり、離婚が増える

  • 別姓の夫婦を『夫婦』と呼ばない法律がある

  • 家族感がなくなる

  • 結婚した以上、覚悟と責任を感じてほしい

  • 『父=家長』という日本の文化のようなものが失われる

  • 男性のメリットが少ない


※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

賛成意見(すぐに導入すべきである)は

個人の尊重や男女平等の観点からの意見も多かったです。

反対意見(すぐに導入すべきではない)は、

『日本の古き良き文化』と捉える面もあり、家族としての一体感がなくなったり、変化してしまう危機感を持つ意見がありました。

このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。

『Opinion Training(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。

今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。

普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。

あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。

  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。

  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。

  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。

また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。

意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。

これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。