中学の学区

について

2019/2/17

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、

さて本日は『公立中学は、学区制を廃止し、自由に選べるようにすべきである。賛成か、反対か。』でした。

賛成意見は、

  • 自分に合った教育方針の学校を選べる。

  • 入りたい部活がある学校を選べる。

  • 部活の強豪校を選べる。

  • 近い中学に行ける。

  • 荒れている学校に強制的に行かされるのはつらい。

等に加え、

  • 親の、学校の教育に対する関心が高まる

という、俯瞰で見たような意見も出ました。

反対意見は、

  • 入学者が減ってしまい、適正な規模で維持できなくなる。

  • 通学距離が長くなるので、安全確保が問題。

  • 地域と連携しにくくなる。

  • 廃校になる可能性がある。

等に加え、

  • 『治安が悪い地域からは入ってくるな』と言われてしまう。

という、実際に起こるであろう、身につまされる問題も出ました。

ただ、生徒としての意見と、自分が親になったときの意見を聞いてみたら、賛成・反対が逆になった生徒が多かったのは面白かったです。

立場によっても、意見は変わるものですね。

次回も楽しみにしております。

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※当校の『意見練習』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。

参加者は、中3生と中2以下の希望者です。

普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。

あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。

  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。

  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。

  • 私自身の個人的な意見は言わない。


ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。

また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。

意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。

これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。