2020/2/2
毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、
本日は「『中学生のスマホ使用時間は、1時間以内』に規制すべきである。賛成か、反対か。」でした。
香川県議会が条例制定を検討していることで、ニュースでも話題になりました。
条例はスマホ全体ではなくゲームに限定したものですので、内容は少々異なりますが、考えてみるいい機会だと思います。
さて、生徒たちの意見です。
スマホに依存しにくくなる
受験生は勉強に集中できる
家族との会話が増える
中学生は自律心がないのでずっとやってしまう。
依存症になってしまう。
勉強しなくなる
成績が下がる
勉強や運動に取り組める
生活リズムの改善が図れる
間食などによる栄養障害の解消が図れる
遅刻や欠席の防止
視力の低下や睡眠不足になる。
記憶力が低下する
1時間以内ならむしろ学力は向上する
親しかわからないパスワードをつけて、家庭で規制すればよい
勉強中や寝るときに回収すればよい
規制すると自立できない
使用用途は様々で、1時間では足りない。
制限するのではなく、どう使っていくのか、の方が未来志向である。
制限すると、子供が暴れる。
自己管理が大事である。
勉強等の用途に使えなくなる。
学校や部活で疲れているので、スマホぐらいは自由に使ってもよい。
ITリテラシーが身につく
防犯・防災対策になっている。
スマホを通してのコミュニケーションが図れる。
問題解決が瞬時にできる。
気になることをすぐに調べられなくなる。
息抜きがなくなる
離れている家族・知り合いと話せる。
時間制限を加えることへの意見練習でしたが、スマホの是非に意見が偏った傾向がありましたね…。
自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。