マイペースって

2017/5/17

よく、「自分のペースでやる」という意味で、『マイペース』という言葉が使われます。

最終的に目標地点に着けばどんなペースでもよい。

マラソンでも、人のペースに惑わされずに、淡々とマイペースを貫いた結果、先に行っていた先頭集団に追いつき、トップでゴールしたというレースもあります。

ただ、勉強面においてのこの言い方は、あまりいい表現とは言えないことが多いと思います。

マイペースって

みんながどんどん先にやっているのに、それに反抗するかのように『自分のペースでやるんだ』って言う。

『うちの子はマイペースだから』、とお母さんがあきらめ加減に言う。

できていないことに対する言い訳や慰めになっていることが多いのではないでしょうか。

勉強でのマイペースという言葉には、いい意味と悪い意味があります。

いい意味では・・・

自分のMAXスピードを保って、全力で問題を解く。

高い目標に向かい、到達度合い・スピードを計算してコツコツ進めていく。

悪い意味では・・・

感情に左右されて、気分でスピードが変化する。

用事ややりたいことがあるとそっちを優先する。

頑固で、我が道を好き嫌いで進む。

できれば悪い意味で使うのは避けたいのですが、『自分のペースでできる』という言葉には、なんかいい響きがあるんですよね。

言われた側としては『逃げ道ができた』という安心感があり、言う側としては『受け入れられやすい』という言いやすさがある。

実際、塾の説明でも、個別指導やそれに近いサービスを行っている塾は、よく言われます。

最終的に目標地点に着けばどんなペースでもよい。

冒頭に戻りますが、最終的に目標地点に着けばどんなペースでもよい。

しかし、目標地点がないマイペースは、決して良いペースではないことが多いです。

目標は、志望校やテストの点数でもよい。

それが遠く感じるならば、「何分で終わらせる」「何時までに終わらせる」でもいいんです。

ストップウオッチやタイマーで測り、それを記録して1日やりきってみれば、立派なマイペースになりますよ。