集団授業を
やらない理由①
2022/11/17
とはいっても、私はもともと集団授業の教師なので、集団授業は大好きです。
また、たまに集団授業はするので、まったくやらなくなったわけではありません。
私の前職は、静岡県内の大手進学予備校。
18年勤務し、その中で集団授業の教師がもっとも長かったです。
多くの生徒を前にしたときの、わくわく感。
生徒が理解できたときの、一瞬、目が大きくなる瞬間。
予習では想定していなかったフレーズが出てきて、うまくまとまったときの、あの『会心の一撃』感。
他の講師が「やりづらい…」と嘆くクラスで、爆笑を取ったときの、あの爽快感。
授業が終わった後に、生徒が笑顔でわらわら寄ってきて、教室から出させてくれない、あの達成感。
挙げたらきりがありませんが、集団授業は教師としての原点です。
今は、勉強での自立を目的としているので、主には、生徒の勉強の様子を見守る手法を取っています。
全然違いますね。
でも、たまに集団授業はやるんですよ。
前職の同僚から、
『なんで集団授業じゃないんですか!?もったいない!』って、ちょいちょい言われました。
メインの指導方法で集団授業をやらない理由の一つとして、
集団授業は、「聞いているフリができてしまう」ということです。
いくら笑わせて、こっちに関心を持たせても、ちょっと気を抜くと聞き逃してしまう。
たったその一瞬で、その後のやる気が変わってしまう生徒を何人も見てきました。
ちょっとしたことでも、それが積もってきてしまう。
全体の中で、何人かそうなってると、やっぱりその子たちが気になっちゃいます。
自分で自立してやるのであれば、気を抜いても、自分でカバーできる。
眠くなっても、顔を洗ってくれば、また復帰できる。
自分の力でやってる感を感じることで、『また次をやる力』をつけることができると考えました。
集団授業は、好きですよ。