制服の
必要性
について
2021/12/5
毎週日曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、『学校生活に制服は必要である。賛成か、反対か。』でした。
現在、当たり前のように着ている制服ですが、最近ではジェンダー平等の観点からも、その在り方が議論されていますね。
生徒は当事者として、どう感じているのか。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
清潔感がある
統一感が生まれる。
経済格差が現れない。
朝、どの服にしたらよいか迷う時間が無くなり、別のことに使える。
細かいルールを設ける必要がなくなる。
統一感があり、かっこいい。
気持ちが切り替えられる。
服を買わなくていいので、経済的にやさしい。
一目でどこの学校かわかる。
貧富の差が目立たなくなる。
個人差がないので、いじめの要因を一つつぶせる。
服装の偏見がなくなる。
服装が派手だと風紀が乱れる。
私服を汚したくない人にとって、学校の中なら制服を汚してもよいと思える。
面接のときに、普段の学校生活の服を着れる。
私服の飾りがあると、挟まったりして危ない場面がある。
校則で守られている。
服装によるトラブルが減る。
卒業式や葬式で着られる。
スティーブ・ジョブズ的で合理的。
生徒に縛りを与えられる。
学校外での問題に、対処しやすい。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
体温調節が難しい。
洗たくが思うようにできない。
重くて動きづらい。
個性がない。
自分が着たい服を着て、自分らしく過ごしたい。
「女子だからスカートをはく」ということが納得できない。
金が高い。
身長が伸びたときや転校したときに買い替えるのに金がかかる。
冬に厚着ができない。
オシャレができない。
暑い寒いを調節するのに適さない。
服を自由に選べるので、「しばり」が苦手で不登校になる要因を減らせる。
この時代に服装で性別や個性を縛るのは風潮に合わない。
個性を尊重したい。
自分の好きな服でいたい。
制服がダサいと学校に行きたくない。
多様性の尊重ができない。
暑さ・寒さの感じ方によっての着こなしができない。
カッコよくない。
3年間を一着で済まそうとするとダボダボになる。
一般社会での服選びの練習になる。
登校するときのためだけに着るのはめんどくさい。
先生はスーツを着てないから不公平。
アイロンをかける手間がある。
取り扱っている店が限られている。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(制服は必要である)は、
私服の場合の金銭的負担や、いじめの防止等、実生活に即した意見が出ました。
反対意見(制服は必要ではない)は、
ジェンダー平等や個性主張の視点だけでなく、制服の機能的な欠点に言及する意見が出ました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。