勉強の
『やる気』
はどうやって
出せるのか
2017/7/1
そもそも、「やる気」というものは、どんなものなのでしょうか?
勉強においての「やる気」は、どうやったら出てくるものなのでしょうか?
「やる気」って、どういう状態?
例えば、ゲームが好きな子。
新しいゲームソフトを買って、家に着くまでに我慢できなくて、車の中や電車の中で封を開けてやってしまう。
マンガ好きな子であれば、新しいマンガを買って、我慢ができなくて、すぐに読み始めてしまう。
これがやる気です。
学校で宿題が出て、家に帰りつくまでに我慢ができずに、道ばたや電柱の陰に座り込んで宿題をやり始めてしまう。
そんな子はいるでしょうか…?
勉強の「やる気」は、そうそう出てくるものではない。
宿題が出たからやる。
テストが近いからやる。
先生やお母さんに怒られるからやる。
勉強のモチベーションは、こんなものではないでしょうか。
「やる気」とはほど遠いですね…。
勉強のやる気がわいてくることって、そうそうないと思います。
塾においても、同じです。
塾という、特別な学習環境の中で、やらざるを得ない、それしかやれないという状況にしているからこそ、机に向かいます。
よって、自分から進んで、やる気満々の状態、では必ずしもありません。
塾の教師も、そこに気付かないと、「勉強しているフリ」や「聞いているフリ」を見極められません。
生徒とのコミュニケーションの中でのキーワードや言い回しによって、「やる気持ちにさせる」という感覚だと思います。
しかし、やる気を出させたり、調子に乗らせるコミュニケーションの方法は、なかなか人には伝えられません。
私もその場の雰囲気、生徒の表情から感じ取れる感覚で行っているので、生徒さんそれぞれで対応が違います。
経験はもちろんのこと、天性の感覚がものを言うところだと私は思います。
塾の教師だから子供のやる気を出させることができる、ということではないのです。
よって本当は、塾の教師として「やる気を出させます!」なんて、そう簡単に言ってはいけないと思います。
勉強の「やる気」とは…。
私は、こう考えます。
「どんな状況においても、やる気力を出す」。
ゲームやマンガのように、湧いて出てくるものではありません。
誰かに言われたから。
やらないといけないから。
それでもいいんです。
きっかけはなんであっても、机に向かうこと。
疲れていようが、やる気がどうしても起こらなかろうが、いかなる状況であったとしても、『やらなければならない』という気力を振り絞って机に向かえるかどうか。
それが勉強においての「やる気」であると、私は考えます。
もちろん、いつの日か、自ら進んで、嬉々として机に向かってほしいですよね。