模試は
勉強してから
受けなきゃ
いけないの?
2017/6/29
テスト、と聞いて、喜ぶお子さんはめったにいません。
「受けてみたら?」って言ったらそりゃ嫌がるものです。
ただ、必要であることはわかるはず。
じゃあ、模試を受けるにあたって、勉強してから受けたほうがいいのか、勉強しないで受けたほうがいいのか。
勉強しないで受けても構いません。
結論は、どちらでもいいということです。
だって、目的は「模試を受けること」ではなく、「模試をきっかけにすること」ですから。
もちろん、模試を受験する時期によっても異なりますが、受験生であっても、今の時期はまだ受験校を決める時期ではありません。
そして、受験生じゃなくても、学年は何年生であっても、受けていいと思います。
そりゃ、悪い点数を取りたくないですから、「勉強してから受けたい」ってなります。
親:「じゃあ、いつ?」
子:「まだ準備できてないから、今じゃない。また今度。」
親:「じゃあ、いつ…?」
ってことになります。
だったら、いっそのこと勉強しないで受けたっていいんです。
大事なのは、そのあとです。
模試を受ける意義
実力が一番伸びるときって、いつでしょうか。
実は、テストや模試が終わった直後(当日中)なのです。
直後であれば、
ここができなかった。
こういう勉強しておけばよかった
ここが苦手だったのか
とわかります。
結果が返ってきていない状態でも、できなかった問題はだいたいわかります。
解答があれば、大体の点数もわかります。
できる限り記憶が新しい時に、勉強の計画を簡単でいいので立てて、すぐに実行することです。
生徒によって、終わったらすぐ答え合わせをする子としない子の差は、勇気の差です。
「どうせ結果が返ってきたらわかるんだから、せっかく終わったばっかりでいやな気分になりたくない」
ってことですよね。
でも、実力が伸びる千載一遇のチャンスがここにあるんです。
試験中にやってほしいこと
問題を解きながら、やってほしいことが2つあります。
問題用紙に自分の回答をメモしておくこと
マークシート模試なら、問題に回答をメモしておくこと。
解答用紙は返ってきませんので。
記述模試なら、記号は試験中に記載しておいて、記述は試験後に忘れないうちにメモしておきましょう。
自信がなく、とりあえず答えた回答は△印、わからなかった問題は×印をつける
これは、勉強するときのコツと同様です。
成績個票の見るべきポイント
点数だけ見ても、ダメ。
偏差値だけ見ても、ダメ。
志望校判定が出ているのであれば、悪い判定でも落ち込む必要はありません。
特に親御さん!
模試は、責める材料でもなければ、脅すために受けさせるものでもありません!
最も大切なのは、問題ごとの全体の正答率です。
結構、見逃してしまいがちですし、数字の意味がよくわからない方もいらっしゃると思います。
各問題番号の欄に、パーセントで表示されています。
実は、間違っている問題は、すべてやり直さなきゃいけないわけではありません。
全体の正答率が高ければ、復習の優先順位が高い。
正答率が低ければ、優先順位は低い。もっと言えば、復習する必要もない。
という判断ができます。
ただし、正答率何パーセントで線引きするのかは、プロの目が必要かもしれません。
生徒さんの現時点での実力や、志望校によっても異なりますので、塾の先生などに相談してみてください。
やみくもに解きなおせばいい、ということではありませんし、結果だけ見て一喜一憂することもありません。
模試を、勉強するきっかけに、勉強の目的を与えるきっかけにしていただきたいのです。