『夫は外で働き、
妻は家庭を守る』
ことについて
2023/1/14
毎週土曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである。賛成か、反対か。」でした。
古き良き、なのか、化石と化したものなのか。
いろいろと物議を醸し出すような内容ですが、あえて話し合ってみたいと思います。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
妻が家庭を守った方が、子どもの成長にいいから。
家事・育児と両立しながら、妻を働き続けるのは大変だから。
夫は家庭のことを気にせず仕事に集中することができる。
妻が家事や育児に専念できるから。
日本の伝統的な家庭のあり方だと思うから。
夫が外で働いた方が、多くの収入を得られるから。
共働きをしていると、家事がおろそかになるから。
家事・育児・介護を両立しながら、妻が働き続けることは大変だから。
育児に理解がある企業が少ないから。
共働きだと子どもとの時間が減るから。
夫が仕事をしていないことを後ろめたく感じる主婦も多いから。
分担することで効率化できる。
長期的な労働には、体力のある男手が必要になるから。
責任の所在がはっきりし、サボれなくなる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
夫の収入に生活が左右されてしまうから。
妻の将来の年金額が少なくなってしまうから。
固定的な夫と妻の役割分担を押しつけるべきではないと思うから。
女性の方が給料が多い場合がある。
女性だって働きたい。
日本にはお年寄りが多く、男女の性別役割に固執した考えを持つ人もいるが、実際若者の女性は働きたいと思っている人が増えてきているから。
男女平等に反するから。
このような考え方は時代遅れだから。
夫も妻も働いた方が多くの収入を得られると思うから。
女性だけが家事をしていると、倒れた場合に生活が成り立たなくなるから。
夫も子育てや家事をすればよいから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである)は、
仕事と家事の料理の難しさや、理解ある企業の少なさが挙げられました。
反対意見(決めるべきではない)は、
女性も働く意思があることや、収入面が挙げられました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。