中学生の
部活動
について
2021/10/10
意見練習:中学生の部活動について
2021/10/10
毎週日曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「中学生の部活動は、廃止すべきである。賛成か、反対か。」でした。
昨年も実施したお題ですが、部活が終わっているこの時期だからこそ、言えることもあると思います。
部活動の在り方は、先生の負担やクラブチームの存在等で、年々変化しつつあります。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
家庭によって熱量が違うので、活動するときに人数がそろわない。
顧問が変わると方針が変わってしまう。
親の負担が大きい。
教師の負担が大きい。
教師の負担が大幅に減る。
金銭や送迎面で親の負担が減る。
勉強時間が取れる。
勉強に集中できる。
配車の負担が減る。
家族と過ごす時間が増える。
けががなくなる。
けががあるのは監督が行き届いていないから。
部活内のいじめがなくなる。
クラブチームに比べて十分な指導が受けられない。
数が少ないのでやりたいものを選択できない。
教員の時間外労働が多く、学校がブラック企業化している。
自分の時間が増える。
部活にない、特殊なスポーツがさかんになる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
年上・年下のつながりがあるので人間関係を学べる。
先輩・後輩のあいさつや言葉遣いの礼儀が学べる。
一つの目標に向かう姿勢やチームワークが学べる。
社会に出るにあたり、本当に必要な力がつく。
達成感を味わうことができる。
社会性・自律心を養うことができる。
健康維持につながる。
部活を楽しみに登校する生徒もいる。
不登校の抑止になる。
先生と生徒間の信頼関係ができる。
他校と交流ができる。
いろいろな人と出会える。
ないと運動不足になる。
仲のいい友だちができる。
初めてのことを始めるいいきっかけになる。
思い出になる。
好きなスポーツや新しい活動に打ち込める。
自分の能力を伸ばすことができる。
同じ目標を持つ強いライバルができる。
ストレスの発散になり、学校外で問題を起こさなくなる。
勉強するための体力・集中力をつけられる。
一つのことに集中できる時間は、大人になってからはなかなか取れない。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(廃止すべきである)は、
教員や保護者の負担が大きい、という意見が多いですね。
反対意見(廃止すべきではない)は、
参加することでの自己の成長が大きい、という意見が多かったです。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。