宿題と遊び
どっちが先?
2022/1/9
毎週日曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「宿題は遊んでからやるべきである。賛成か、反対か。」でした。
グッと身近なお題ですが、どちらが理想的か、子供たちには永遠のテーマのようなものですね。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
友人とは夜に遊べない。
楽しいことを先にやりたい。
学校から帰って時間が経った方が記憶力が上がる。
先に楽しいことをやった方がやる気が出て、集中力も出る。
明るい時の方が外で遊べる。
学校ですでに勉強してきているので、先に遊んだほうが気分転換になる。
「早く遊びに行きたい」と焦る必要がないので、宿題にじっくり取り組める。
時間の逆算の練習ができる。
先に宿題をやると遊ぶ時間が短くなる。
宿題がテキトーになって、意味がない。
宿題は夜でもできるけど、門限や暗くなったりして遊びには制限がある。
あとにやると宿題に時間がかかる。
疲れて宿題をやりたくなくなってしまう。
他の子の声や騒音で集中できない。
宿題の記憶が遊びの記憶に上書きされてしまう。
科学的には遊んでから勉強した方がいい。
早く遊びたくて、まじめに勉強できなくなる。
遊ぶことでリフレッシュできて、集中して勉強できる。
先に遊んで学校の内容を薄くしてからまた宿題をやることで、学校の内容を思い出す。
楽しい気分でやれる。
自主的に学習する習慣がつく。
明るい時間なので、外に出て遊べる。
最終的にやることをやっていればいい。
わからないことをうやむやにしてしまう。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
すっきりした気分で友達と遊べる。
親から注意されることがなくなる。
疲れてやらなかったということがなくなる。
宿題をやらずに寝てしまうことがある。
やらなければならないことは先に済ませておいた方が楽。
疲労がたまって集中できない。
短時間で集中して取り組める。
やるべきことを優先するべき。
宿題は先にやらなければならないとわかるから、自主的に勉強する力がつく。
「宿題をしない」ということが防げる。
気持ちの面で楽。
学習習慣がつく。
宿題が終わらない。
遊ぶことに夢中になって宿題をやらなくなり、学力の低下につながる。
夜ふかしの原因になる。
時間がかかるものも焦らずに時間をかけることができる。
宿題を気にせず遊べる。
遊びから帰ってきた後が楽。
遊ぶのが長引いて勉強時間が短くなる。
楽しみが後に残っていて、勉強を頑張ろうという気になる。
遊んでいる最中に「勉強しなきゃ」と思わなくなるので、思いっきり遊べる。
わからないところを友達に聞ける。
効率的に終わらせる努力をする。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(遊びが先)は、
遊んでからやった方が心置きなく宿題ができる、とか、脳科学から比較した意見も出ました。
反対意見(宿題が先)は、
遊びに疲れて集中できない、やるべきことをやった方が気持ちが楽など。
どちらも、気持ちの面だけでなく、その効果にも言及していました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。