日本が
軍隊を持つ
ことについて
2020/12/6
毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、
本日は『日本は軍隊を持つべきである。賛成か、反対か。』でした。
少々過激なお題ですが…、もちろん、現時点では憲法違反です。
しかしながら、中3は『平和主義』を習いましたので、米・中との関りや北朝鮮の問題もあり、考えてみるいい機会です。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
外交で優位に立てる
国家の保険のようなもの
先進技術のロールアウトと実践のためのフィールドとして使うことができる。
外部の侵略から国民の生命と財産を守る抑止力になる。
政治的に自立した立場を維持しやすい
世界には数百個の核兵器があるので、いつ攻撃されてもおかしくない。
軍隊を持てば、アメリカに頼りきりではなくなる。
国際社会での発言力が増す。
自衛隊を軍隊にすれば、あとは憲法の改正をすればよい。
国家の三要素(領域・国民・主権)を守ることができる。
軍隊があることで攻撃の抑止力になる。
もしもの時に備える
世界の中で優位な立場になる
自衛隊では日本全土を守れない。
身近な人に軍人が増えることで、シビアな国際情勢を把握することができる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
ばくだいな費用がかかる。
戦争に巻き込まれる危険がある。
弱体化をもくろむ海外からの非難が増える。
政府の国民に対する弾圧の原動力になる。
戦争が起こる
自衛隊がいるからいらない
平和なイメージが崩れる
平和主義を貫くべき
国連の敵国条項に違反する可能性がある
国外からの非難が強くなる
費用がかかるのに、直接生産性がない
独裁的な場合、顕著に政府の国民に対する弾圧の原動力になる
国民の意見に沿わないことになった場合は、国民主権に反する
日本は70年以上戦争をしていない、数少ない国なのに、軍隊を持ったら世界が平和にならない。
集団的自衛権を行使することに、そもそも反対
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見は
当たり前ですが、戦争する、または紛争に巻き込まれることへの恐れが大きいですね。
賛成意見は、
直接自国を守るため、また、外交での優位性を発揮するためという意見が多かったです。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。