北京

オリンピック

外交的

ボイコット

について

2021/12/19

毎週日曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』

本日は、「北京オリンピックは、外交的ボイコットをするべきである。賛成か、反対か。」でした。

東京オリンピックが終わり、もう冬季オリンピックがやってきます。

スポーツではないところで国際政治が盛り上がってしまっているので、それについて話し合ってみたいと思います。

さて、生徒たちの意見です。


賛成意見はこちらをクリック

  • 人権侵害を認めないというポーズをとるにはわかりやすいから。

  • せめて今まで頑張ってきたスポーツ選手には、オリンピックをさせてあげたい。

  • 参加国が増えれば、中国に圧力をかけられる。

  • ボイコットしなければ中国政府の人権侵害政策を容認しているという誤ったメッセージを発信してしまう。

  • アメリカやイギリスなどの民主主義国も反対しているので、同調して圧力をかけられる。

  • 人権侵害を容認できないと考える国民からの支持を得られるから。

  • アメリカとの仲が悪くなってしまう。

  • 中国にはそれだけのことをしたと思い知らさなければならない。

  • 世界においても良いように思う。

  • 人権問題に対する日本の意思をアピールすることができる。

  • アメリカとの関係をより深めるチャンス。

  • これまで日本はあいまいな立場でいることが多かった。

  • 他国の状況を見ても、ボイコットしたほうがよい。

  • 人権侵害はオリンピック精神に反する。

  • 他国にも人権侵害をしている国があるので、日本の声を他国に知らしめるためにも、考えは一貫したほうがよい。

  • 選手のパフォーマンスに直接影響する可能性は低い。

  • 独裁国家に自信をつけさせないため。

  • 危険な国に選手を派遣するのが危険なので、開催地としてふさわしくない。

  • 人権侵害の現状を広めることができる。

  • 民族を助けることができる。

  • 中国が現代の風潮にあっていないことをしているので、当然。

  • 人権侵害は、オリンピック憲章に違反している。

  • 中国も、東京オリンピックに政府高官を送ってこなかった。



※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

反対意見はこちらをクリック

  • スポーツに政治が干渉すべきではない。

  • 中国との関係が悪くなる。

  • 中国は東京オリンピックを支持してくれた。

  • 政治でギクシャクした中でオリンピックを開催しても楽しくない。

  • 多くの人が訪れるので、経済的に潤うチャンスを逃すことになる。

  • アメリカは中国を従わせたいかもしれないが、オリンピックと結ぶつけるのは、違う。

  • 「外交的」と言っても、戦争に発展しかねない。

  • 観戦する人からすると、あまり変わらない。

  • スポーツの政治問題化やオリンピックを妨害・破壊する言動はやめるべき。

  • オリンピックに出場できない選手が出た場合、努力が無駄になる。

  • そもそもオリンピックは、休戦のために行われる平和の祭典である。

  • 人権侵害は、ボイコットに関係なく認められるものではない。

  • 冷戦のときと同じ状況になる。

  • 日本の経済は中国に依存しているので、締め付けが強くなったら困る。

  • 中国側が重く受け止めなければ、意味がない。

  • ボイコットすることによって、中国から嫌がらせを受けるかもしれない。



※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

賛成意見(外交的ボイコットをするべき)は、

人権侵害を認めない姿勢をアピールするには必要、という意見が出ました。

反対意見(外交的ボイコットをするべきではない)は、

スポーツに政治問題を持ち込むべきではないことや、中国からの嫌がらせの心配が出ました。

このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。


『Opinion Training(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。

今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。

普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。

あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。

  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。

  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。

  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。

また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。

意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。

これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。