外出禁止の
緊急事態宣言
について
2021/1/31
毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、
本日は『全国に、原則外出禁止の緊急事態宣言を出すべきである。賛成か、反対か。」でした。
なかなか終息が見えないコロナ禍の状況ですが、政府に対する風当たりも強くなってきました。
そんな中、全国的な規模での外出禁止の緊急事態宣言を出すべきかどうか。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
経済よりも人の命が大切
医療崩壊につながる
生産年齢人口の人がコロナにかかると、経済復興が遅くなる
すでに国内の経済は相当悪くなっていて、対象地域を拡大しても、悪さはあまり変わらない
全国にさらにまん延して、手遅れにならないように。
全国的に感染者が多いので、出したほうがよい
テレワークで仕事が楽になる
ダラダラ自粛を続けるより、1~2ヶ月外出禁止に切り替えたほうが効果がある
政府が正式に発表しないと、いつまでも外出者は減らない
このままではコロナがどんどん広がっていく
今出されているところだけ強いわけではないので、全国に出したほうがよい
頭が悪い若者は外に出ちゃう
これ以上医療崩壊したら、死者が増えるだけ
通勤・通学の時間の分だけ、仕事・勉強の時間が増える
コロナ感染者をなくしてから経済を復活させるべき
医療崩壊ぎりぎりの状況を打破するため
巣ごもり需要が高まっているため、外出禁止になってもあまり変わらない
地方・都市部に受験する人が増えるので、帰ってきたときに少しでも感染防止を抑えられる
やらないよりもやった方がいい。
感染者を抑えられる
コロナを治めたい
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
経済が回らなくなる
店が次々につぶれてしまう
精神的におかしくなっちゃう
大変なところだけ出せばよい
経済が不安
守らない人もいる
手洗い・うがい・ソーシャルディスタンスができていれば大丈夫
経済を活性化させなければならない
場所によっては新規感染者が連日発生していないところがある
日本は法制度上、海外のようなロックダダウンができないので意味がない
リモートワークができない人は、外出せざるを得ない
タクシーなど、人とかかわる職業の人の生活が苦しくなる
1回目の時も、その後経済が悪化したままなので、経済を回すべき
ワクチンの供給のめどが立った
宣言を出している地域とそうでない地域とでは、感染者の数が大きく違う。
卒業・入学で大変な時期
感染者が少ない地域でも活動が制限されると、経済がさらに回らなくなって、終息したときに取り返しがつかない。
フランスでは、外出制限によるストレスで、DVや虐待が36%増えてしまった
反発して暴動を起こす人が出るかもしれない
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見は、
今のままでは、効果がないという危機感ですね。
反対意見は、
出しても変わらない、別の問題が出るなどの意見が出ました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。