学校の先生

との接し方

2017/9/26

学校への不満や、先生の対応の不備など、保護者の皆様は気苦労があるかと思います。

 

でも、保護者の対応一つで、先生の行動や、先生のお子さんに対する印象も大きく変わるものですよね。

 

 

子供の前で、先生の悪口は絶対に言わない


生徒同士の会話で、「あの先生、やだ~」とか、「先生、ムカつく~」とか、ちょいちょい出てきます。

 

なかなか無邪気に、軽く発言します。

 

ここで考えていただきたいのは、ご家庭での会話の中で、学校の先生への不満や悪口を軽く口にすることはないか、ということです。

 

これにより、生徒はさほど思っていなかったのに、先生への信頼感が自然となくなってしまうのです。

そして、態度や発言に無邪気に、簡単に出てしまう。

先生に対してだけでなく、ほかの大人や目上の人にも出てしまうのです。

 

「うちは、親子で何でも会話する、オープンな家庭です」というのも大事なことですが、時と場合を考えていただきたいのです。

 

「子は親の鏡である」とはよく言ったもので、子供は大人をよく見ています。

 

実際、ネガティブな発言をする生徒さんの保護者様は、同様の発言をされる傾向もよく見られるんです…。

 

我々が子供の時、親が学校の先生の悪口を言っているシーンは、あまり見かけなかったのではないでしょうか。

 

子供が先生の悪口を言ったら、まず「そんなこと言うもんじゃないよ」くらいは、言うべきです。

話を聞くのは、そのあとです。

 

 

 

経験の少ない、若い先生は『育てていく』


若い先生は、どう逆立ちしても保護者には敵いません。

ましてや保護者の満足のいくクラス運営なんて、至難の業です。

 

でも、担任になる。

 

「教育者」という肩書を掲げている限り、保護者からも「先生」と呼ばれてしまう限り、なんとしてもしっかりしなきゃいけないと、自らにプレッシャーをかけてしまいます。

 

加えて、『保護者からどんな苦情がくるか』が加わり、とんでもないプレッシャーと日々戦っているのも事実です。

 

そんな状態で、のっけから「これは、どうなっているんですか!」とか、「〇〇先生のクラスはこうなのに~」とか言われてしまう。

若い先生は委縮するのはもちろん、その後は保護者に対してだけでなく、お子さんに対しても「この子のお母さんは、あんなことを言ってこられるお母さんだから、滅多なことはできない」と、コミュニケーションも十分にできなくなります。

 

悪循環になるのです。

 

そんな若い先生とコミュニケーションを図る際の、ちょっとした工夫です。

 

「この間、『先生が授業で○○してくれて、おもしろかった』って、うちの子喜んでたんですよ~」なんて言う一言をかけてもらうと、教師はホントにうれしくなるものです。

私だって、今でもそうです。

 

そこから「ちょっと相談があるんですが…」という言い方で少しずつ話していくと、「頑張って対応しよう!」となるんじゃないでしょうか。

 

保護者様の経験豊富な力量で、『若い先生をいっしょに育てていく』気概を持って接していただくと、先生も徐々にうまく回っていけるはずです。

 

 

 

「いい先生」は、その先生の経験や才能でもありますが、『いい先生を作り上げていく』こともできるのです。