救急車の
有料化
について
2019/1/20
毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、
さて本日は『救急車の利用を有料化すべきである。賛成か、反対か。』でした。
賛成意見は、
非常識な使い方をする人が減る
救急搬送する人たちの人手不足解消
社会保険費の削減
救急医療に携わる人の疲弊感を緩和できる
などでしたが、『救急車の無駄な使用回数を減らせる』という意見が多かったですね。
反対意見は、
お金がない患者は救急車を呼べなくなる
本当に必要な人でも、ためらってしまう
傷病者自身が連絡できない場合、当事者に支払い能力があるかどうかがわからず、ためらう。
「金を払ったんだから」と権利意識ができてしまう
など。
また、『救急車の出動回数が減ることで、地域から救急病院が無くなってしまう恐れがある』という意見や、
『広報活動で大阪や北海道は5.6%減った』等の意見も。
軽症者は有料にする等の意見も出て、総じて「一部でも有料にすべき」との意見が多かったですね。
いろいろな意見を通して、さらに知識をつけていただきたいと思います。
次回も楽しみにしております。
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※当校の『意見練習』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
参加者は、中3生と中2以下の希望者です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。