ネットの
書き込みの
匿名性
について
2022/1/23
毎週日曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「ネットの書き込みは、個人情報を開示して、匿名をやめるべきである。賛成か、反対か。」でした。
これは毎年お題として提示していますが、深い問題ですね。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
自分の発言に責任を持ってほしい。
匿名をやめることで、誹謗・中傷が減少する。
ネットの書き込みの炎上によって、人が死んでいる。
事件に巻き込まれにくくなる。
自分のネットの使い方を見直すことができる。
ネットで知り合った人がだれかわかって安心。
情報・意見の信用性が高まる。
悪意の自制ができる。
ネットでの行動に責任が持てるから安心。
現実と同じ状態になるだけ。
わけのわからない文章が減る。
なりすましがなくなる。
デマやフェイクニュースを減らせる。
自由に意見が言えなくなってトラブルが減る。
誰が言ったかわかるから信頼度が高くなる。
トラブルが起こった時にだれがネットに書き込んだか特定できる。
意見を話し合うことができるようになる気がする。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
特定されにくいから安心して意見を発信できる。
個人のプライバシーを守らなければいけない。
言いたいことが言える。
芸名で仕事している人に不利。
抵抗なく自分の思ったことを素直に書ける。
個人情報を悪用されることがなくなる。
つぶやき程度の小さなことも気楽に書ける。
個人情報を公開しても誹謗・中傷はなくならない。
政治について自由に意見を言える場が減る。
個人情報を偽って書き込む人が出てくる。
悩みを打ち明けやすい。
匿名で変なことを書いても通報できる。
個人情報を公開すると、身元がバレるので、現実でトラブルになってしまう。
気軽に発言がしやすい。
個人情報が流出して犯罪に巻き込まれてしまう。
本音が言いやすい。
匿名だから悩みを打ち明けられる人もいる。
自由感が失われ、おもしろくなくなる。
他人の知らなくてもいい情報も知ってしまう。
ネットを気軽に使える。
変なことを悪気なくいったら人生がボロボロになる。
会社や学校に監視されやすくなる。
誰が言ったか、ではなく、何を言ったかで意見を見られる。
本音を言わないので、世の中の考えがわかりにくくなるので、商品開発がしにくくなる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(匿名をやめるべき)は、
死者が出た事件もあり、トラブルを回避するためには重要、という意見ですね。
反対意見(匿名にするべき)は、
意見を表明することの自由の主張や、個人情報公開に伴うトラブルの心配が出ました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。