死刑制度廃止

について

2020/10/25

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、

本日は『死刑制度は廃止すべきである。賛成か、反対か。でした。

中3は社会で公民分野に入り、学校でも人権を扱うようになりましたので、関心が高い問題です。

さて、生徒たちの意見です。

賛成意見はこちらをクリック

  • 裁判に誤りがあった場合は、取り返しがつかない

  • 生かして罪の償いをさせた方がやれることが多い

  • 死刑判決を受けた犯罪者でも更生できる可能性がある

  • 残酷で、人道上許されない

  • 他の国でも廃止が進んでいる

  • 2019年の死刑執行国数が20か国で、2008年は30か国で、減少傾向にある

  • 執行する人や世話をしていた人のメンタルを考えると、よくない。

  • 無期懲役でもよいのでは。

  • 死んでしまっては遺族に対して何もできない

  • 殺人と同じ。

  • 償う方法はほかにもある

  • 生きる権利がある

  • 死刑囚でも反省している

  • 廃止した国に凶悪犯罪が増加したデータはない

  • 加害者家族の感情を考慮するべきである。


※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

反対意見はこちらをクリック

  • 犯罪抑止力になる

  • 被害者やその家族が納得いかない

  • 終身刑は税金がかかる。費用の削減になる。

  • 巨悪な犯罪は死んで償うべき

  • 再犯の可能性がある。

  • 廃止すべきが9.7%で、やむを得ないが80.3%と、世論も反対意見が多い。

  • 国民の安全を保障するため。

  • 遺族の応報感情満たすことができる。

  • 見せしめになる

  • 本当に悪い人との差がつかない

  • 外患誘致罪(外国と通謀して日本国に武力を行使させ、または外国からの武力の行使に加担するなど軍事上の利益を与える犯罪)は死刑のみ。代替案の問題はどうするのか。



※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

賛成意見は、世界的な傾向や人道上の理由が多かったです。

反対意見は、やはり感情的な理由が多かったですね。

このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。

『Opinion Training(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。

今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。

普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。

あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。

  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。

  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。

  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。

また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。

意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。

これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。