総理大臣の
靖国神社参拝
について
2023/2/18
毎週土曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「総理大臣は、靖国神社を参拝すべきである。賛成か、反対か。」でした。
周辺諸国からの批判や、歴史認識等、参拝については長年賛否両論があります。
日本人のアイデンティティに関わることであり、これについて話し合ってみたいと思います。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
国のために亡くなった方を敬意を表して参拝するのは当たり前。
外国に文句を言われる筋合いはない。
歴史の事実を謙虚に受け止め、反省とお詫びを気持ちを常に心に刻むため。
戦死者の慰霊になる。
国のために犠牲になった人に尊崇の念を示すため。
今の日本があるのは、戦死した人たちのおかげだから。
戦死者を弔うことは大切だから。
一人の国民としてだったら、憲法に違反しない。
不戦の誓いになるから。
日本国民として、いくべき。
国がした戦争で亡くなった人は、国の代表である首相から感謝されて当然。
小泉元首相も参拝しているから、岸田首相も行けばいい。
外国に言われて止めるのはおかしいから。
国のために命をささげた人を賛辞するのは、自然なことだから。
靖国神社参拝は、政教分離で禁止される宗教的活動ではない。
私人としてなら問題ない。
内政干渉を受けることなく、自国の信念を貫ける。
戦没者の慰霊は、他国でも行われているから。
戦死者の遺族の感情を配慮するため。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
周辺諸国への配慮が必要。
政治家が公的な立場を明確にして参拝することは、信教の自由に反する。
「日本の戦争は正しかった」と外国に言うようなもの。
政教分離に反するから。
戦争を正当化していると誤解されてしまう。
参拝することを不快に感じる国があるなら、関係性を悪化させないために、自粛すべき。
A級戦犯が祀られている。
日本の過去の侵略戦争を美化することになる。
多大な犠牲を強いた戦争犠牲者を神として祀っているから。
靖国神社は戦争に国民全体を動員させたから。
侵略戦争を正当化してしまう。
中国・韓国と関係が悪化してしまう。
参拝を見送るべきという意見があるから。
参拝すると、侵略戦争を正当化すると他国が文句を言ってきて、めんどくさそうだから。
憲法が禁止する宗教的活動にあたるから。
A級戦犯が祀られており、戦死者を神とすること自体、戦争を美化している。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(制限すべきではない)は、
国のために命をささげた人に参拝するのは当たり前、という意見や、戦争に対する反省やお詫びを心に刻むため、などの意見が出ました。
反対意見(制限すべきである)は、
周辺諸国への配慮や、政教分離に反していることなどが挙げられました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。