2025/12/14
毎週末開催する、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「総理大臣は靖国神社を参拝すべきである。賛成か、反対か。」でした。
以前より、国内外での問題として議論されていますが、
高市総理の就任時の関心事に上ったことに始まり、台湾有事発言からの中国との緊張状態を含め、改めて考え直さなければならないことです。
「知らない」「関心がない」では、日本人として良くないですね。
ちゃんと知っておきたい。
さて、生徒たちの意見です。
戦死者に対して、感謝の気持ちで参拝するから大丈夫。
国の平和を願う行為だから。
総理大臣も一人の人間だから、参拝できないのはおかしい。
国のために戦った人々に感謝するため。
戦争の結果を受け入れ、平和への決意を示すことができるから。
個人の信仰心に戻づいて参拝することは制限してはいけない。
戦没者に対して、哀悼の意を示すべきだから。
過去の戦争を反省し、二度と戦争をしないという誓いの表明になるから。
首相個人の信仰や信念に基づき、私人として参拝する分には問題ない。
国のために亡くなった人々に対しての国家としての追悼ができる。
戦没者遺族の気持ちに応える行動であるから。
日本の伝統や文化を尊重する姿勢を示せるから。
靖国神社への参拝は日本の国内問題であり、外国の声に左右されるべきではない。
国のために命を落とした英霊への敬意と感謝を示すことは、総理大臣の責任であるから。
日本人として当然の行為だから。
参拝の目的を丁寧に説明すれば近隣諸国への配慮は可能であり、参拝自体を止めない姿勢も必要だから。
総理大臣が国を代表して、国のために命を落とした人々に哀悼の意を示すべき。
遺族にとって精神的な支えになる。
戦争で亡くなった人を追悼できるから。
国のために戦った人たちへの感謝と敬意を示すべきだから。
神社を参拝することで、戦争がいかに多くの犠牲を生んだかを思い出し、平和の尊さを再認識することができる。
外国に干渉されない独立国としての姿勢を示すため。
靖国神社には、国のために亡くなった人々が祀られているために、国として哀悼の意思を明確に示せるため。
戦没者の遺族の中には靖国神社参拝を国からの感謝と受け止める人も多く、精神的な支えとなる。
参拝を通じて、戦争の犠牲や歴史について国民が考えるきっかけとなり、戦争の記憶を風化させないため。
過去を風化させないようにするため。
首相が国を代表して敬意を表し、平和を祈念するのは当然の義務であるから。
他国の評価より日本国内の追悼の在り方を重視すべき。
参拝は日本国内の問題であり、他国の干渉を受けるべきではない。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
アジア諸国との関係が悪化する恐れがあるから。
戦争を肯定していると受け取られる可能性があるから。
日本国憲法の政教分離の原則に反するという指摘があるから。
参拝は外交関係の冷却化や緊張を引き起こす要因となる。
日本の指導者が参拝することで、過去の植民地支配や侵略行為で苦しんだ人々への配慮が欠けていると受け止められる。
参拝は単なる追悼ではなく、戦犯を称揚する行為とも解釈されかねない。
国内の対立や分断を深める可能性がある。
近隣諸国との外交関係が悪化する可能性があるため。
A級戦犯も祀(まつ)られているため、国際社会での日本の評価が下がる恐れがある。
過去の戦争に深くかかわった人物も祀られているため、総理の参拝は他国から日本が過去の戦争を正当化していると取られることがある。
参拝すると、支持する人と反対する人の対立が激しくなり、国民の団結を損なう恐れがある。
靖国神社は特定の宗教法人であるため、首相が公的立場で参拝することは、政教分離の原則に違反する可能性がある。
中国や韓国などの近隣諸国は、首相の参拝を軍国主義の美化とみなし、強く反発している。
日本政府の過去の戦争への反省とお詫びの気持ちに対する誤解や不信を生む恐れがある。
歴史的に日本と戦争したりした国々から批判を浴びたり、不満を抱かせてしまう。
わざわざ政治活動のものとしてやる必要はない。
侵略戦争を主導した人物も祀られており、肯定と受け取られかねない。
近隣諸国と関係悪化を招き、国益を損なう可能性がある。
A級戦犯が祀られており、首相が参拝すると過去の日本の侵略戦争を肯定することになる。
中国や韓国などの国民感情を刺激し、外交関係が悪化するから。
靖国神社にはA級戦犯が合祀(ごうし)されているため、参拝すると戦争を美化していると思われるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。