2025/12/7
毎週末開催する、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「日本は移民を受け入れるべきである。賛成か、反対か。」でした。
外国人の訪日客が増加していますが、少子高齢化に伴い、働き手の減少も深刻化しており、移民を受け入れるべきであるという議論も活発化しています。
ただ、日本人としてこれを受け入れるかどうかは、経済的な問題とともに、文化や価値観の問題でもあります。
将来の日本を背負う子どもたちにとっては、自分たちに大きくかかわる問題です。
さて、生徒たちの意見です。
日本の生産年齢人口は減少し、深刻な人手不足が生じている。
国内市場の需要と供給のバランスが改善され、経済活動が活性化する。
多文化共生社会は、社会全体の活力や回復力を高める要因になる。
移民を受け入れれば、必要な仕事をしてくれる人が増え、社会を支える力が強くなる。
外国人と生活を共にすることで、文化・価値観の違いを学ぶ機会が増える。
働く人が増えると、企業の生産力も上がり、税収も増え、国の経済も活発になる。
労働力の不足を改善できる。
異文化や多様な価値観を取り入れるため、グローバル化を進みやすくなる。
多くの国から人が来るようになるので、訪日外国人に対応しやすくなる。
少子高齢化による労働力不足を補えるから。
経済の活性化につながるから。
グローバル化が進み、共生社会の土台ができるから。
他国の進んだ技術を取り入れることができ、日本の産業をより発展させることができる。
新しい人が増えることで、モノやサービスを買う人が増えるので、経済に活性化につながる。
さまざまな文化や価値観が入ることで新しい発想などが生まれ、社会が豊かになる。
日本は少子高齢化による人手不足なので、貴重な労働力になる。
労働人口が増えると社会保障制度への財政的負担が軽減される。
新たなアイデアや市場のグローバル化につながる。
少子高齢化で働き手不足の日本で労働力になってくれる。
アメリカやカナダは移民受け入れを行っているため、経済成長ができた。
アイデアや技術を日本に取り入れることができる。
社会保障制度を支える人が増加する。
文化的多様性が進む。
人口減少が進む中で社会保障制度を支え、経済活動を維持するための労働力が必要。
多様な人材の流入が国際的な視点や創造性を高め、イノベーションを促進する。
地方への移住者が増えることで、過疎化が進む地域コミュニティの維持に貢献できる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
相手の文化を受け入れられずにトラブルが起きるから。
優秀な外国人が来ることにより、日本人の仕事が減ってしまう。
言語や文化の違いにより、コミュニケーションがとりにくく、ミスや誤解が生まれてしまうから。
言語や宗教などのちがいからトラブルが起きる。
日本はまだ移民向けの支援が十分ではないため、移民側も地域側も困ってしまう。
医療・教育でもサポートにお金がかかり、国の負担が増える。
移民の受け入れに伴う、住宅・医療・教育などの社会的コストが増加してしまう。
異なる文化の違いから、日本の文化や伝統に影響を与える可能性がある。
価値観の違いから、社会に混乱が生じる。
外国人の雇用により、国民の職が奪われる可能性がある。
社会福祉制度や公共サービスへの負担が伴う。
地元に伝統的な文化やアイデンティティーが失われていく。
文化的な違いを背景とした新たな治安問題が発生する恐れがある。
賃金の低さで競争が起こり、日本人の給与が下がる恐れがある。
言語や価値観の違いによって地域社会でトラブルや誤解が生まれやすくなる。
人口が増加することで、競争率が高まり、賃金が下がる可能性がある。
日本ではまだ多文化共生の制度が十分ではなく、受け入れが急だと行政と地域が対応できない。
公共の支出が増加する。
異文化同士の理解が不足してしまうと、社会をまとめるのが難しくなる。
地元の伝統的な文化が失われる可能性がある。
日本の文化や伝統が失われることへの懸念がある。
治安の悪化や外国人との共生にかかる社会的コストの増加。
日本人労働者の雇用が奪われたり、労働条件が悪化したりする可能性がある。
コミュニケーションがしづらい。
文化や価値観の違いで、トラブルが起こってしまう。
日本語や日本の常識などを理解できない人が、社会的に孤立してしまう。
外国人がいっぱい住むアパート周辺は、ゴミや騒音が迷惑。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。