2025/10/26
毎週末開催する、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「国会の議員定数は、削減すべきである。賛成か、反対か。」でした。
自民党と日本維新の会が連立政権に合意し、新たに高市新総理の元、新内閣が発足しました。
連立合意するために、表題の成立が大きな条件とされました。
これを行うことでのメリット・デメリットを、国民として把握する必要がある。
さて、生徒たちの意見です。
人間の安定した社会的な関係を維持できる上限が、約150人だから。
人件費削減により、他の政策にお金を回せるから。
減らす前より、一人ひとりが目立って適当なことができなくなる。
いつもより多くの票を得る必要があり、実力のある人が選ばれやすくなり、国会の質が向上する。
給与や議員活動にかかる費用や経費を削減できる。
採決にかかる時間が減る。
議員にかかる給料や交通費などに多くつかわれるので、定数を減らせば無駄な税金を減らせる。
人数が少ない方が話し合いがまとまりやすくなり、決定が速くなる。
少人数で意識の高い議員がいれば、よりよい議論ができる。
人数が少なくなると、意見をまとめやすくなる。
経費の削減になる。
効率的に話し合いができるので、より多くの課題に対応できる。
議員数が少なくなれば、その分の給料や経費が減って、国民の負担が軽くなる。
人数が少なくなるので、話し合いなどがスムーズになる。
実力のある人たちが政治を行うので、国民が安心して任せられる。
国会議員への給料分の税金が減る。
より早く決定できる。
質のいい議員を選べる。
議員の歳費や経費が減るため、税金の節約になるから。
意見がまとまりやすく、話し合いが早く進むから。
議員数が減ることで議員一人ひとりの責任感が高まるから。
国会議員が減れば、歳費などの公費を節約できる。
人数が少ない方が意見がまとまりやすく、早く決めることができる。
国民が特に支持している人がなりやすいため、意見が反映できる。
より生産的な討論が行われるようになり、議会の質が高まる。
人口が減っているのに、議員の数がほとんど変わらないのはおかしいため、人口に合わせて議員の数を減らすべきだから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
少数の意見が反映されにくくなる。
国会の質が低下する。
現職議員の強みが増し、若年層、女性の進出が難しくなる。
新人や女性の進出が困難になる。
一人当たりの負担が増える。
人件費削減による節約効果は限定的だから。
少数に権力が偏ることで、国民の声が届きにくくなるから。
地方の代表性が失われるから。
人口の少ない地方の議席が減り、中央集権的な政治が進むリスクがある。
民主主義の基盤を弱める恐れがあり、国民の意見の反映が困難になる。
すでに組織や資金力を持つ大きな政党が有利になり、権力の独占につながる。
国民の多様な声が届きにくくなる。
行政監視機能が弱体化する。
地方の声が埋没する。
国民一人当たりの代表する議員の数が減るため、国民の意見を細かく反映できなくなる。
大きな政党の候補が有利になり、女性や若者の無所属などの多様な人材が入りづらくなる。
政策や法案について、厳しく追及する人が少なくなり、行政の暴走を防ぎにくくなる。
議員が少なくなると、社会の多様な意見を拾い上げることが難しくなり、少数派の意見が議会に反映されにくくなる。
議員一人当たりの仕事の負担が増加する。
特定の分野を専門にする議員が減って、専門性や技術的知識が低下する恐れがある。
少数意見や国民の声が届きにくくなる。
地方の代表が不利になる。
議会の多様性が失われる。
人口の少ない地方の議員が減りやすいため、地方の問題が軽視されやすい。
少数政党や新しい考えを持つ候補が当選しにくくなる。
一人の議員が代表する国民の数が増え、少数意見が国会に届きにくくなる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。