2025/2/9
毎週末開催する、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「部活動は廃止すべきではない。賛成か、反対か。」でした。
静岡市内の公立小中学校でも、2027年9月から部活動から地域クラブ活動に完全移行することに決まりました。
部活動に中学校生活のかなりの割合を費やしてきた生徒さんも少なくありません。
自分の経験から、意見はそれぞれ。
さて、生徒たちの意見です。
先輩や他クラスの人とのかかわりの場がなくなってしまうから。
部活は貧富の差なく全員が参加できるので、習い事ができない人も楽しむことができる。
部活は子供たちにとって感動や思い出を提供するものであり、廃止してしまうと中学生の青春は無機質になる。
運動不足を改善することができる。
面接で使う内容がなくなってしまう。
仲のいい友人を作ることができる。
部活動を廃止すると運動する機会が極端に減ってしまうから。
社会に出た際に、先輩への敬語が身につかなくなってしまうから。
高校から部活を始めると、大会などが見劣りしてしまうから。
同じ趣味を持った人間が集まることで、学校生活の楽しみの場が増えるから。
他学年と唯一長く触れ合える時間であり、そこで上下関係やコミュニケーションの仕方を学べるから。
自分の好きな時間に打ち込めるので、精神の安定やストレス発散につながる。
中学に入ったら部活が楽しみという小学生がいる。
日本のプロスポーツレベルが低下する。
中学校に行けば部活があるので、『○○部に入りたい』など自然に新たな挑戦ができるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
先生たちの負担が減る。
家に帰る時間が早くなる。
勉強時間が増える。
テストが早く帰ってくる。
専門のコーチと一緒にできるので、より高い技術を学べる。
地域のクラブに参加することで、学年や学校を超えたつながりができる。
部活が忙しすぎて休めないから。
部活以外の様々なことに時間が使える。
人間関係に悩むことが減る。
費用がかからない。
部活動によるけががなくなるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。