2025/1/27
毎週末開催する、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「宿題は遊ぶ前にやるべきである。賛成か、反対か。」でした。
永遠のテーマですね。
『やるべきことをやってから』というご意見がありますが、果たしてどちらが効果が高いのか。
さて、生徒たちの意見です。
学校から帰ってきてからすぐあとは、1日のうちで最も元気がある時間帯だから。
夜の時間に余裕ができ、親子ともどもゆったりとした時間を過ごせるから。
宿題が終わらないと遊びに行けないとわかっていると、集中して宿題を終わらせるから。
遊んだ後は充実した時間を過ごすことができる。
先に宿題を終わらせた方が、その後、思いっきり遊べる。
200人中118人の親は、遊ぶ前に宿題をやってほしいと思っている。
宿題を先にやることで、友達と遊ぶ時間に余裕ができる。
宿題を、夜ふかししてやらなくなるから、健康にいい。
遊んだ後だと疲れて後回しにしちゃうから。
夜遅くまで宿題に追い込まれて、ストレスを感じやすい。
家での学習習慣が身につき、宿題が終わらないまま登校し、先生に叱られることがなくなるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
宿題をやってから遊びに行くと、遊ぶ時間がなくなってしまうから。
宿題を終わらせようとして、しっかりと宿題をしなくなってしまうから。
遊ぶ前に宿題をやっていない子たちに はぶられるから。
自分時間を増やしてしまい、メリハリがつかなくなる恐れがあるから。
友だちなど遊ぶときは、明るい時間じゃないと遊べないので、遊んどいたほうがいい。
遊びたいという気持ちがあるため、宿題をテキトーに終わらせてしまう子どももいる。
遊びを先にすると、やりたいことをやったという満足感から、集中できる。
先に遊びに行かせてあげないと、外が暗くなり、親が心配することになるから。
スッキリとした状態で宿題をすることができるから。
友人からの誘いを断ってばかりいると、友人が誘ってくれなくなる。
最初に宿題をすると、余計なことばかり考えてしまい、集中できない。
脳科学的に、勉強してから楽しく遊んだり、ビデオゲームをしたりすると、せっかく勉強したことが記憶されず、消えてしまうから。
期限が明日なら、明日の朝にやればいいから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。