2024/10/20
先週から始まりました、
毎週末恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「選挙での投票を義務化すべきである。賛成か、反対か。」でした。
いよいよ来週、衆議院議員総選挙が行われます。
毎回毎回、投票率の低下や政治への無関心が話題に上ります。
抜本的な改革として、必要なのかどうか。
さて、生徒たちの意見です。
市民一人一人の意見を聞いた方がいいから。
政治に関心を持ってもらえるから。
民主主義を実現できるから。
投票率が低くなっているから。
結果がどうであれ、民意総意として国民が受け入れやすくなること。
人々が日ごろから政治に関心を持つようになる。
政治家が緊張感をもって仕事をするようになる。
有権者の大多数の考えを、政府が管理しやすくなる。
選挙結果の正当性が高くなるから。
政治にたくさんの関心を持つようになるから。
投票率が上がる。
多くの人が投票すれば、それだけ国民の意見が反映されるようになる。
若い世代の政治への関心が低いから。
オーストラリアでは、義務投票制にして、投票しなかった有権者に罰金を科した結果、投票率が50%から90%台へと変化したという事例があるから。
選挙に無関心な人々が投票に行くようになることで、政治に対し、当事者意識が芽生え、政治への関心が向上するから。
現在、投票率が低い若者層の投票率が高くなると、今まで投票率の低かった層の声が政治に反映させられるかもしれないから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
候補者の公約など、しっかり見ていない人が適当に投票してしまう可能性があるから。
国民は現在、参政権を持っており、国民は政治に参加する権利を持っているので、義務化してしまうと国民から権利を奪うことになってしまうから。
法律から変える必要があるから。
多くの時間を要してしまうから。
選挙に参加しないという考えを尊重できるから。
多くのコストがかかってしまうから。
投票しなかった有権者に罰を下すとすると、投票率は上がるが、それまでの過程が大変。
政治に無関心で、十分に知識がない人が投票したら、無意味なのでは。
出張や用事などで地元から離れていると、投票が難しくなる。
選挙を義務化することで、投票率は上がるが、投票したくなるような環境づくりをするべき。
憲法改正をしなくてはならなくなり、大変だから。
既得権益を握る政治家にとって、メリットが少ないから。
何も考えずに投票する人がいる。
政治に無関心で知識のない人が、何も考えずに投票するのは、選挙の意味がなくなるから。
政治の内容ではなく、人気投票が行われてしまう確率が高くなってしまうから。
投票するかどうかは国民の自由で、しない人に罰則を課したりすることは、秘密選挙や平等選挙に反し、表現の自由や思想・良心の自由などの憲法で保障された国民の自由を制限してしまうとされているから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。