総理大臣は、
靖国神社を公式参拝
すべきである
2024/2/24
毎週末恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「総理大臣は、靖国神社を公式参拝すべきである。賛成か、反対か。」でした。
毎年議論になりますが、日本人のアイデンティティに関わることであり、日本人として、『知らない』とは言えないことなので、考えてみたいと思います。
さて、生徒たちの意見です。
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遺族の気持ちを考えると、国で大きい権力を持つ総理大臣が参拝すべきだから。
戦没者に心からの追悼・経緯および感謝の気持ちをささげるべきだから。
今日の日本の平和と繁栄を守ることの重要性を自覚してもらって、もっと良い政治を行うための誓いにすべきだから。
戦争の計画・実施をした者も同じ命だから。
これから先、戦争を繰り返さないようにするという意思表示になるから。
昔の戦争があったから今の日本があるので、日本人として、職業に関係なく哀悼をすべきだから。
政治に宗教が大きく影響するわけではないため、政教分離を緩めるきっかけになるから。
A級戦犯も合祀しているため、必要だった戦争であり、決して日本がすべて悪いわけではないという、東京裁判の判決を否定することになるから。
多くの戦没者に敬意と感謝の意を表すのが当たり前と言われているから。
外国に言われて止めるのはおかしいから。
戦争で亡くなった人々の遺族が公式参拝を要請しているから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
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国家を代表する総理大臣が、A級戦犯をまつっている神社を公式参拝すると、戦争を美化していると、一部の国民だけでなく外国からも非難される可能性があるから。
過去の戦争への反省の思いを含め、中国や韓国などのアジア諸国に配慮したほうがよい。
総理大臣の靖国神社公式参拝は、日本国憲法第20条第3項によって禁止されている国の宗教活動に該当すると思われるから。
政府が宗教活動に関与することを禁止している政教分離の原則に反する。
首相が参拝するのは、周辺諸国が侵略戦争を正当化すると感じることもあり、配慮が必要。
靖国神社は、重大戦争犯罪人とされたA級戦犯がまつられているため、英霊としてあがめることが戦争を肯定的にとらえている。
戦争中、日本から被害を受けた国に対して失礼だから。
戦争を肯定しているととらえられてしまう可能性があるから。
総理大臣が参拝した場合、その行為が違憲か違憲ではないかについて、憲法が改正されない限り、終わらない対立が起こるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。