中学校の学区は
廃止し、自由に
選べるように
するべきである
2023/12/9
毎週末恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「中学校の学区は廃止し、自由に選べるようにするべきである。賛成か、反対か。」でした。
当たり前のように学区があり、決められた中学に通っていますが、その学校の在り方についても話し合ってみたいと思います。
さて、生徒たちの意見です。
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自分が行きたい学校に行くことで、楽しさが倍増する。
部活を真剣にやりたい人は、スポーツが盛んな学校に行くなど、自分がやりたいことをやることができる。
自分で決めたからこそ、3年間しっかりと学校に通える。
教育行政上の区分の仕方によって、近くに学校があっても、遠方の学校に通わなければいけないことがあるから。
私立学校とは違い、行きたい学校を選ぶのに学費や受験といった問題が発生しない。
子どもの個性や性格を考えて、合っている学校を選べるから。
学校の教育方針や環境を理解したうえで選ぶことができる。
スポーツを通していろいろな人と交流することができ、部活の強さも自分で決められる。
受験をしなくても、行きたい学校を選択でき、自分に合っている学校を見つけられるから。
同じ小学校から、学区が原因で別の中学校に進学しなければならない場合、仲の良い友達と別れなければいけないから。
学校側は個性や特色、教育方針をアピールし、活性化へつながる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
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スポーツや学力で学校を選ぶ人が増えると、偏りが生まれてしまう。
同じ学校でも、住んでいる地域が違うと、地域防災などの総合学習の授業が難しくなる。
近所でも学校が違うと、登下校の見守りの必要性がなくなるので、地域のつながりが薄れる。
保護者が学校を選択する時に、迷ってしまうから。通学時やイベントを通じて地域と関わる機会が減ってしまうから。
小学校からの親しい友達といっしょになれないから。
地域と学校の連携が希薄になる。
登下校の見守りなど、子どもの安全確保や治安に問題が出る。
生徒数減少などで、適正な学校規模を維持できない学校が出る。
人気のある学校は抽選などで希望の学校に通えず、きょうだいが別々の学校になってしまうかもしれない。
子どもと地域住民との交流の場が設けられていることで、子どもを見守る目が増え、防犯にもつながるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。