高校生の制服は
廃止すべきである
2023/11/18
毎週末恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「高校生の制服は、廃止すべきである。賛成か、反対か。」でした。
だいぶ身近な話題になりました。『意味のわからない校則の是非』についても話題になっていることもありますが、日本の伝統ともいうべき『制服』の是非について話し合ってみました。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
個人の個性を尊重できるから。
他人と服がかぶりにくい。
学校ごとで制服の良い・悪いが発生してしまう。
私服にすることで、服の自由度が上がり、よりジェンダーレスに配慮でき、多様性を意識する現代社会に適応できるから。
私服で自分を表現することができて、自分の個性を大切にすることができる。
生徒が自身の体温調節などがしやすくなり、熱中症の被害が減る。
制服は高価なため、転校や成長にともなって買い替えると負担。
毎日洗濯ができない制服は、不衛生になる。
TPOを考え、コーディネートする機会があるほうがよい。
自分の個性を出すことができるだけでなく、友だちの意外な一面も知れる。
一人ひとり服が違うことで、教室の中が明るくなる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
制服で高校を選ぶ人もいるから。
私服を選ぶ手間が省けるから。
写真撮影などで統一感がなくなる。
制服にあこがれを持っている人が多くいるから。
制服を着ることで、個人の生活と学校の生活の気持ちの切り替えにつながる。
日本が誇れる文化であるから、なくすべきではない。
結婚式のときなど、学校以外の目的でも役に立つ。
制服があれば、服を何着も買ったり、処分する必要がないため、経済面・環境面とともに優れているから。
学生服は貧富の差から生まれるいじめをなくすためにつくられたので、貧富の差がもっと小さくなってから廃止するか考えるべき。
制服は学生のときにしか着ることができない特権であり、思い出をよみがえらせてくれるものだから。
朝に服を選ばなくていいため、時間短縮になる。
私服と違い、一人一人のセンスの優劣がつかないため、いい。
学生服を着れるのは、青春。
入学式や卒業式などの式典で、けじめがつかなくなる。
制服でどの学校かわかり、連帯意識が芽生える。
学生服に関わる産業を守ることができる。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。